Excelで日付をもとに曜日を表示する方法

Excelで曜日を表示する方法 – 曜日を自在に表示・取得するテクニック


1. Excelで曜日を表示するには?

Excelで「日付」を入力すると、その日が「何曜日」かも自動的に計算できます。
たとえば「2025/4/5」と入力されている日付を、「土」や「土曜日」などの曜日に変換したいとき、次のような方法があります。

  • セルの表示形式を変える方法
  • 関数を使って曜日を取り出す方法

このページでは、初心者の方でも理解できるように、手順や使い方を一つずつ丁寧に解説します。

2. セルの書式設定を使って曜日を表示する

最もシンプルな方法は、「セルの書式設定」で日付の見た目を変更する方法です。
たとえば「2025/4/5」という日付が入力されているセルに対して、次の操作をします。

  1. セルを右クリックし、「セルの書式設定」をクリック
  2. 「表示形式」タブ →「ユーザー定義」を選ぶ
  3. 「種類」の欄に次のように入力 → aaaa または aaa
  4. 「OK」をクリック

すると、そのセルの表示が次のように変わります。

入力する書式 表示される内容
aaa 月、火、水…(1文字の曜日)
aaaa 月曜日、火曜日、水曜日…(フルの曜日名)

3. TEXT関数で曜日を表示する方法

TEXT関数を使えば、関数を使ってセルの中に曜日を表示できます。
基本の書き方はこちらです。

=TEXT(A1,"aaa")

A1セルに「2025/4/5」が入力されていれば、この式は「土」と表示します。
「土曜日」とフルで表示したい場合は次のようにします。

=TEXT(A1,"aaaa")

これで「土曜日」と表示されます。

※英語版Excelでは「ddd」や「dddd」などの形式になります(例:「Sat」「Saturday」)。

4. WEEKDAY関数とCHOOSE関数で曜日を表示する

TEXT関数は見た目の制御に便利ですが、曜日によって処理を変えたいときには、WEEKDAY関数を使います。
WEEKDAY関数は、日付に対して次のように番号を返します。

曜日 WEEKDAYの戻り値(引数省略)
日曜日 1
月曜日 2
火曜日 3
水曜日 4
木曜日 5
金曜日 6
土曜日 7

この数値を元に、CHOOSE関数を組み合わせて表示を作ることができます。

=CHOOSE(WEEKDAY(A1), "日", "月", "火", "水", "木", "金", "土")

この式では、A1の値が「2025/4/5」なら「土」と表示されます。

5. 英語の曜日を表示する方法

英語で表示したい場合は、TEXT関数に英語の書式コードを使います。
※日本語版Excelの場合、表示形式が認識されず、日付がそのまま表示されるか、期待と違う結果になることもあります。

書式 表示例 意味
ddd Sat 曜日の略称(3文字)
dddd Saturday 曜日のフルネーム
=TEXT(A1,"ddd")
=TEXT(A1,"dddd")

6. 安定して英語表示にしたいなら

英語の曜日を表示したい場合は、次のように手動で曜日を定義すると確実です。

=CHOOSE(WEEKDAY(A1), "Sun", "Mon", "Tue", "Wed", "Thu", "Fri", "Sat")

こうすれば、Excelの設定に関係なく、常に自分が指定した表記で表示されます。

7. 応用のヒントと注意点

  • 「aaa」や「aaaa」は、日本語のWindows/Excel環境でのみ期待通りに動作します。
  • WEEKDAY+CHOOSEの組み合わせなら、条件分岐にも活用できます(例:平日なら○、土日なら×など)。
  • TEXT関数は書式を指定するだけで簡単に見た目を整えられますが、曜日の判定には向きません。

8. まとめ

Excelで曜日を表示する方法は、目的によって使い分けると便利です。
見た目を変えたいだけなら「セルの書式設定」や「TEXT関数」を使い、曜日を使って何か条件分岐したい場合は「WEEKDAY関数+CHOOSE関数」を使うのがオススメです。
ぜひ、自分の目的に合った方法を選んでみてください。

9. 対応バージョン

この記事で紹介した機能は、Excel 2010以降のすべてのバージョンで使用できます。
古いバージョンでも問題なく動作するので安心してお使いください。