RIGHT関数 – 文字列操作

RIGHT関数 – 文字列の末尾から指定した文字数分の文字を取得する関数


1. 使い方と活用例

RIGHT関数は、指定した文字列の末尾から指定した文字数分を取り出すための関数です。
データの形式変換や、ID・コード・日付などから一部情報を抽出したいときに便利です。
文字数で制御するため、全角・半角を区別せず「1文字=1」としてカウントします。

2. 基本の書式

=RIGHT(文字列, [文字数])

3. 引数の説明

  • 文字列 – 文字を抽出したい対象の文字列またはセル参照を指定します。
  • 文字数(省略可)– 末尾から取得したい文字数を指定します。省略すると1文字だけ返されます。

4. 使用シーン

  • 社員IDや郵便番号の末尾数桁を抽出する
  • 「2025/04/01」などの日付形式から日や月を切り出す
  • コードや管理番号から意味のある部分を取得する

5. 応用のポイント

RIGHT関数は、文字数を単位として扱うため、全角文字も半角文字も1文字としてカウントします。
バイト数を基準にしたい場合は、RIGHTB関数を使用してください。
他の関数(LEN、MID、TEXTなど)と組み合わせることで、より柔軟な文字列処理が可能になります。

6. 具体例とその解説

=RIGHT("ABCDEF", 3)

この式は、「ABCDEF」の末尾3文字である「DEF」を返します。

=RIGHT("2025/04/01", 2)

この式は、日付の末尾2文字である「01」を抽出します。日やコードの抽出などによく使われます。

=RIGHT(A1, 4)

セルA1の文字列の末尾から4文字を取得します。動的に文字列が変わる場合でも対応可能です。

7. 関連関数の紹介

  • LEFT関数 – 文字列の先頭から指定した文字数を取得する関数
  • MID関数 – 文字列の中間から指定した文字数を取得する関数
  • RIGHTB関数 – バイト数単位で末尾から文字を取得する関数
  • LEN関数 – 文字列の長さ(文字数)を返す関数
  • TEXT関数 – 数値や日付を書式指定して文字列に変換する関数

8. まとめ

RIGHT関数は、文字列の末尾から特定の文字数を簡単に取り出すことができる便利な文字列関数です。
データ整理や情報の抽出など、さまざまなシーンで活用でき、他の文字列関数と組み合わせることでさらに応用が広がります。

9. 対応バージョン

RIGHT関数は、Excel 2007以降のすべてのバージョンで使用可能です。
Microsoft 365やExcel Onlineでも利用できます。