WEEKDAY関数 – 日付から曜日を数値で取得する関数
1. 使い方と活用例
WEEKDAY関数は、指定した日付が週のどの曜日に当たるかを数値で返す関数です。
日曜日から土曜日までを、ユーザーが指定した形式に応じて1〜7などの数値で取得できます。
たとえば、「2025/3/31」が月曜日であれば「2」などと返されます。
2. 基本の書式
=WEEKDAY(serial_number, [return_type])
3. 引数の説明
- serial_number – 対象の日付を指定します。日付のシリアル値、またはDATE関数や文字列で指定可能です。
- [return_type] – 曜日の番号をどのように返すかを指定するオプションの数値です。省略時は「1」として扱われます。
4. 使用シーン
・スケジュール管理で曜日に応じて処理を変えたい場合。
・営業日や休業日の判定に使用したい場合。
・売上や来客数の曜日傾向を分析する際などに役立ちます。
5. 応用のポイント
WEEKDAY関数は、CHOOSE関数やIF関数と組み合わせることで、曜日に応じた処理や表示を柔軟に行うことができます。
また、TEXT関数を使えば曜日名(例:「月」や「Mon」)として表示することも可能です。
WEEKDAYで取得した数値をもとに、条件付き書式やフィルタリングにも活用できます。
6. 具体例とその解説
=WEEKDAY("2025/3/31")
この式は、2025年3月31日が週の何日目かを返します。デフォルトのreturn_type=1により、日曜日が1、月曜日が2となり、「2」が返されます。
=WEEKDAY(A2, 2)
この式では、A2セルにある日付の曜日番号を返します。
return_type=2の場合、月曜日が1、日曜日が7の形式になります。
=CHOOSE(WEEKDAY(A2, 2), "月", "火", "水", "木", "金", "土", "日")
このようにCHOOSE関数と組み合わせれば、曜日番号から日本語の曜日名に変換することが可能です。
7. 関連関数の紹介
- TEXT関数 – 日付や時刻を特定の表示形式(例:「yyyy/mm/dd (ddd)」)で表す関数
- CHOOSE関数 – 数値に応じた値を選択する関数で、曜日名との連携に便利
- WORKDAY関数 – 指定した営業日数後の日付を返す関数
- NETWORKDAYS関数 – 2つの日付間の営業日数を計算する関数
8. まとめ
WEEKDAY関数は、日付に対応する曜日番号を簡単に取得できるため、曜日ベースの処理や分析に広く利用されます。
曜日の形式はオプションで柔軟に変えられるため、目的に応じた設定が可能です。
他の関数と連携させることで、曜日名の表示や条件分岐など多彩な用途に応用できます。
9. 対応バージョン
WEEKDAY関数は、Excel 2007以降すべてのバージョンで使用可能です。
基本的な日付関数として広くサポートされており、旧バージョンでも問題なく利用できます。