WEBSERVICE関数 – Webサービスからデータを取得する関数
1. 使い方と活用例
WEBSERVICE関数は、指定したURLからWebサービス(REST APIなど)を通じてデータを取得し、結果をセルに表示する関数です。
たとえば、天気情報や為替レート、株価など、インターネット上の外部データをExcel内で活用したいときに用いられます。
2. 基本の書式
=WEBSERVICE(URL)
3. 引数の説明
- URL – データを取得するWebサービスの完全なURLを文字列で指定します。
4. 使用シーン
- オンラインAPIから天気予報を取得する
- 為替APIを使って最新の通貨レートを表示する
- 株式市場のリアルタイム価格データを取得する
- RSSフィードのテキストデータを読み取る
5. 応用のポイント
WEBSERVICE関数で取得したJSONやXML形式のデータは、そのままだと加工しづらいことがあります。
その場合はFILTERXML関数を組み合わせて、必要な情報を抽出することが可能です。
また、URLの一部を他のセルと連動させて動的に変化させることで、柔軟なWebリクエストを構成できます。
6. 具体例とその解説
=WEBSERVICE("https://api.exchangerate-api.com/v4/latest/USD")
この式は、USD(米ドル)の最新為替レート情報を提供するAPIから、JSON形式のデータを取得します。
結果は文字列として表示されますが、FILTERXML関数などと組み合わせることで、特定の通貨レートを抜き出すこともできます。
7. 関連関数の紹介
- FILTERXML関数 – XMLまたはJSON文字列からデータを抽出する関数
- ENCODEURL関数 – URL用に文字列をエンコードする関数
- TEXT関数 – 数値や日付を文字列として整形する関数
8. まとめ
WEBSERVICE関数は、インターネットからリアルタイムまたは定期的に更新される情報を取得する際に非常に便利な関数です。
APIやフィードなどのデータをExcelで自動的に取り込む仕組みを構築することで、業務効率の向上が期待できます。
ただし、取得するデータの形式やサービスの仕様に依存するため、構造理解や補助関数の活用が重要です。
9. 対応バージョン
WEBSERVICE関数は、Excel 2013以降のWindows版Excelで使用可能です。
Mac版ExcelやWeb版Excelではサポートされていないため、動作しない場合があります。