VALUETOTEXT​​​​​​​関数 – 文字列操作

VALUETOTEXT関数 – 値をテキストに変換する関数


1. 使い方と活用例

VALUETOTEXT関数は、指定した値をテキスト形式に変換する関数です。
数値、論理値、エラー値、文字列などの任意の値を、Excelのセル内で見た目通りのテキストに変換します。
値を明示的に文字列として扱いたい場合や、他のテキスト操作関数と組み合わせて使いたい場面で有効です。

2. 基本の書式

=VALUETOTEXT(値, [形式])

3. 引数の説明

  • – テキストに変換したい任意の値(数値、文字列、TRUE/FALSE、エラーなど)を指定します。
  • 形式(省略可能) – 出力形式を指定します。
    • 0(既定値):簡易形式でテキストを返します(文字列には引用符を付けない)。
    • 1:厳密形式でテキストを返します(文字列には引用符を付ける)。

4. 使用シーン

関数の戻り値を文字列として扱いたい場合や、数値や論理値を明示的にテキストとして他のセルに出力したい場合に使用されます。
また、動的なテキスト生成や、JSON/XMLなどの文字列形式を扱うときにも有用です。

5. 応用のポイント

厳密形式(1)を使うことで、文字列の区別が明確になるため、プログラム的なテキスト処理にも対応しやすくなります。
また、他の関数(TEXTJOIN、CONCAT、LETなど)と組み合わせることで、動的な文字列出力を柔軟に構築できます。

6. 具体例とその解説

=VALUETOTEXT(123)

この式では、数値123を文字列「123」として返します。形式を省略しているため、簡易形式での出力となります。

=VALUETOTEXT("Hello", 1)

この式では、文字列”Hello”を厳密形式で返すため、結果は「”Hello”」となります(引用符付き)。

7. 関連関数の紹介

  • TEXT関数 – 数値を指定した書式の文字列に変換する関数
  • T関数 – 値が文字列であれば返し、そうでなければ空文字列を返す関数
  • TEXTJOIN関数 – 複数の文字列を区切り文字で結合する関数
  • CONCAT関数 – セルや値を連結して1つの文字列にする関数

8. まとめ

VALUETOTEXT関数は、さまざまなデータ型をテキストに変換できる便利な関数です。
形式指定により、用途に応じた出力が可能であり、文字列操作の自由度が高まります。
他のテキスト関数との連携にも優れており、データ整形や出力形式の調整に役立ちます。

9. 対応バージョン

VALUETOTEXT関数は、Microsoft 365 および Excel 2021以降で使用可能です。
それ以前のバージョンでは使用できません。