UPPER関数 – 文字列操作

UPPER関数 – 文字列をすべて大文字に変換する関数


1. 使い方と活用例

UPPER関数は、指定した文字列内のすべての英字を大文字に変換するための関数です。
名前やコード、略語などの表記を統一する際に便利です。

2. 基本の書式

=UPPER(文字列)

3. 引数の説明

文字列 – 大文字に変換したい文字列、または文字列を含むセルを指定します。

4. 使用シーン

  • 名簿で氏名をすべて大文字に統一したいとき
  • 製品コードなどをすべて大文字表記に統一したいとき
  • ユーザーから入力された文字の形式を強制的に変換したいとき

5. 応用のポイント

UPPER関数は英字のみに作用し、数字や記号、日本語などには影響しません。
他の文字列関数と組み合わせることで、入力形式の標準化処理が効率よく行えます。
たとえば、TRIM関数と併用すれば、余分なスペースを削除したうえで大文字化できます。

6. 具体例とその解説

=UPPER("excel")

この式は「EXCEL」を返します。
小文字の”excel”がすべて大文字に変換されます。

=UPPER(A1)

A1セルに「report2025」と入力されていれば、結果は「REPORT2025」になります。
数字部分はそのまま残り、英字だけが大文字に変換されます。

7. 関連関数の紹介

  • LOWER関数 – 指定した文字列をすべて小文字に変換する関数
  • PROPER関数 – 各単語の先頭文字を大文字に変換する関数
  • TEXT関数 – 数値を指定した書式の文字列に変換する関数

8. まとめ

UPPER関数は、英字をすべて大文字に変換するシンプルで便利な文字列操作関数です。
データ入力時の表記揺れを防いだり、検索条件の正規化などに活用できます。

9. 対応バージョン

UPPER関数は、Excelのすべてのバージョンで使用可能です。