TRIMRANGE関数 – 範囲や配列から空白の行や列を除外する関数
1. 使い方と活用例
TRIMRANGE関数は、指定した範囲または配列の端から内側に向かってスキャンし、最初の非空白セルが見つかるまでの空白行や列を除外します。
これにより、データの周囲にある不要な空白を自動的に取り除くことができます。
この関数は、Microsoft 365のExcelで利用可能です。
2. 基本の書式
=TRIMRANGE(範囲, [trim_rows], [trim_cols])
3. 引数の説明
- 範囲 – 必須。トリミング対象となるセル範囲または配列を指定します。
- trim_rows – 任意。トリミングする行を指定します。
- 0:行のトリミングなし
- 1:先頭の空白行をトリミング
- 2:末尾の空白行をトリミング
- 3:先頭と末尾の両方の空白行をトリミング(既定値)
- trim_cols – 任意。トリミングする列を指定します。
- 0:列のトリミングなし
- 1:先頭の空白列をトリミング
- 2:末尾の空白列をトリミング
- 3:先頭と末尾の両方の空白列をトリミング(既定値)
4. 使用シーン
- データ範囲の周囲にある不要な空白行や列を自動的に除去したい場合
- データ分析やグラフ作成時に、余分な空白を取り除いて効率的に作業したい場合
5. 応用のポイント
TRIMRANGE関数を使用すると、手動で空白行や列を削除する手間を省くことができます。
特に、大量のデータを扱う際や、データのインポート時に余分な空白が含まれる場合に有効です。
6. 具体例とその解説
=TRIMRANGE(A1:E10)
この式は、範囲A1:E10の先頭と末尾の空白行および空白列を自動的に除外します。
既定値として、先頭と末尾の両方の空白行と列がトリミングされます。
=TRIMRANGE(A1:E10, 1, 0)
この例では、範囲A1:E10の先頭の空白行のみをトリミングし、列のトリミングは行いません。
7. 関連関数の紹介
- TRIM関数 – 文字列内の余分なスペースを削除する関数
- FILTER関数 – 条件に一致するデータを抽出する関数
- TEXTSPLIT関数 – 文字列を指定した区切り文字で分割する関数
8. まとめ
TRIMRANGE関数は、データ範囲や配列から不要な空白行や列を自動的に除外する便利な関数です。
データの整形や分析を効率的に行う際に活用できます。
9. 対応バージョン
TRIMRANGE関数は、Microsoft 365のExcelで利用可能です。
他のバージョンのExcelではサポートされていない場合があります。