SUM関数 – 指定した数値やセル範囲の合計を求める基本的な関数
1. 使い方と活用例
SUM関数は、複数の数値やセル範囲の合計を簡単に求めることができる、最も基本的で頻繁に使用される関数の一つです。
数値データの集計、売上・点数・数量など、さまざまな分野で活用されています。
2. 基本の書式
=SUM(数値1, [数値2], ...)
3. 引数の説明
- 数値1, 数値2, … – 合計したい数値、セル、セル範囲、またはそれらの組み合わせを指定します。最大255個まで指定可能です。
4. 使用シーン
- 売上金額や合計点数などの集計
- 月ごとの支出・収入の合計
- 条件を付けずにすべてのデータを単純に加算したいとき
5. 応用のポイント
SUM関数は、複数のセル範囲を同時に指定して合計することができます。
非連続範囲の合計も可能であり、他の関数と組み合わせることで条件付きの集計や計算にも対応できます(例:IF、INDIRECT関数など)。
文字列や空白セルは無視され、数値のみが対象になります。
6. 具体例とその解説
=SUM(A1:A10)
セルA1からA10までの合計を計算します。
=SUM(A1:A5, C1:C5)
A1〜A5とC1〜C5の値を合計します。複数の範囲をカンマで区切って指定できます。
=SUM(100, 200, A1:A3)
直接指定した数値(100、200)とセルA1~A3の合計を計算します。
7. 関連関数の紹介
- SUMIF関数 – 条件に一致するセルの合計を求める関数
- SUMIFS関数 – 複数条件に一致するセルの合計を求める関数
- SUBTOTAL関数 – フィルタや非表示行を除外して集計する関数
- AGGREGATE関数 – より柔軟な集計処理が可能な関数
8. まとめ
SUM関数は、最も基本的でありながら非常に重要な集計関数です。
あらゆるシーンで活用できるため、Excel初心者から上級者まで欠かせない存在です。
範囲の指定や複数範囲の合計も簡単に扱え、他関数との組み合わせでさらに便利に活用できます。
9. 対応バージョン
SUM関数は、Excelのすべてのバージョン(Excel 2007以降を含む)で使用可能です。