SHEETS関数 – ブック内または参照内のシート数を返す関数
1. 使い方と活用例
SHEETS関数は、Excelブック全体、または指定された参照範囲内に存在するワークシート(シート)の数を返す関数です。
シート数の確認や、動的にワークシート数をカウントして集計や管理に活用できます。
2. 基本の書式
=SHEETS([reference])
3. 引数の説明
- [reference] – (省略可能)シートの範囲または参照を指定します。
省略すると、ブック全体のシート数を返します。
範囲を指定した場合は、その参照に含まれるワークシート数が返されます。
4. 使用シーン
- ブック内のワークシート数を自動的に数えて管理したいとき
- 特定の3D参照(例:Sheet1:Sheet5!A1)内のシート数を把握する場合
- 他シートにまたがる集計の検証や処理の自動化に活用
5. 応用のポイント
SHEETS関数は、3D参照(複数シートをまたぐ参照)にも対応しており、
たとえば =SHEETS(Sheet1:Sheet3!A1)
とすれば、その範囲に含まれるシート数を返します。
引数を省略した場合は、現在のブックに存在するすべてのシート(ワークシート・グラフシートを含む)の数が返されます。
6. 具体例とその解説
=SHEETS()
この式は、ブック全体に存在するシートの総数を返します。
ワークシート、グラフシートなどが含まれますが、非表示のシートもカウント対象です。
=SHEETS(Sheet1:Sheet5!A1)
この式は、Sheet1からSheet5までの間に存在するシートの数を返します。
3つ以上のシートをまとめて参照した範囲が対象となります。
7. 関連関数の紹介
- SHEET関数 – 指定した参照やシートのシート番号(順序)を返す関数
- CELL関数 – セルの情報(アドレス、フォーマットなど)を返す関数
- INFO関数 – Excelのシステム情報を返す関数
- INDEX関数 – 範囲や配列から指定位置の値を返す関数
8. まとめ
SHEETS関数は、ワークシートの管理や検証に役立つシンプルで実用的な関数です。
全シート数や参照範囲内のシート数を動的に取得することで、手動で数える手間を省き、
ブック構造の確認や自動化処理にも活用できます。
9. 対応バージョン
SHEETS関数はExcel 2013以降で使用可能です。
それ以前のバージョンでは利用できないため、VBAや手動での対応が必要となります。