SHEET関数 – 指定した参照やシートのシート番号を返す関数
1. 使い方と活用例
SHEET関数は、指定されたセル参照またはシート名が属するワークシートの「シート番号(インデックス)」を返す関数です。
シート順に基づいた識別や、動的にシート情報を扱いたい場面で活用されます。
2. 基本の書式
=SHEET([値])
3. 引数の説明
- 値 – 任意。セル参照やシート名を指定します。省略すると、現在のシートの番号が返されます。
4. 使用シーン
- ブック内のシートの順番をプログラム的に把握したいとき
- 複数シートを参照する数式の中で、動的な処理を行いたいとき
- シート名ではなくインデックス順に処理を進めたいマクロやロジックを組みたいとき
5. 応用のポイント
SHEET関数は、ワークシートだけでなく、図形や名前付き範囲、Excel 4.0 マクロシートなども対象になります。
また、数式で参照したシート名から動的にシート番号を取得することで、柔軟なシート操作が可能になります。
逆に、シート番号からシート名を取得する機能は、標準の関数には存在せず、VBAなどが必要です。
6. 具体例とその解説
=SHEET()
現在のシートのインデックス番号(表示順)を返します。たとえば、最初のシートなら 1。
=SHEET(Sheet2!A1)
Sheet2というシートのA1セルを参照し、そのシートがブック内で何番目かを返します。
たとえばSheet2が3番目にあるなら、結果は 3。
=SHEET("Sheet3")
シート名「Sheet3」を指定し、そのシート番号を取得します。直接名前で参照可能です。
7. 関連関数の紹介
- SHEETS関数 – ブック内または指定範囲に含まれるシートの総数を返す関数
- CELL関数 – セルの情報(アドレスやファイル名など)を取得する関数
- INFO関数 – Excel環境の情報を取得する関数
- INDIRECT関数 – 文字列で指定された参照を実際の参照として扱う関数
8. まとめ
SHEET関数は、Excelブック内のシートの順番を把握したいときに便利な関数です。
シートのインデックス情報を数式で取得できるため、動的な参照やループ的な処理に活用できます。
9. 対応バージョン
SHEET関数は、Excel 2013以降のバージョンで使用可能です。