REPT関数 – 指定した文字列を繰り返して表示する関数
1. 使い方と活用例
REPT関数は、指定した文字列を指定回数だけ繰り返して表示するための関数です。
文字列を繰り返してセル内で表示したいときや、簡易的なグラフの代用として「*」などの記号を繰り返すことで視覚的な表現を行いたいときに便利です。
2. 基本の書式
=REPT(文字列, 繰り返し回数)
3. 引数の説明
- 文字列 – 繰り返したい文字列を指定します。文字列はダブルクォーテーション(”)で囲む必要があります。
- 繰り返し回数 – 指定した文字列を何回繰り返すかを数値で指定します。正の整数を入力します。
4. 使用シーン
- 星印(*)や記号を使って、簡易的なバーグラフを作成する場合
- 定型文や記号を複数回繰り返す必要がある場合
- 文字列を一定の長さに揃えるために、空白などを追加する場合
5. 応用のポイント
繰り返し回数に0や負の数を指定した場合は、空の文字列が返されます。
また、REPT関数で生成できる文字列の最大長は32,767文字までであり、それを超えるとエラーになります。
6. 具体例とその解説
=REPT("★", 5)
この式は「★」という文字を5回繰り返し、「★★★★★」と表示します。
たとえば、評価を視覚的に示すためにこのような式を使用することができます。
=REPT(" ", 10) & "テスト"
この式では、先頭に10個の空白を追加してから「テスト」という文字列を表示します。
表示位置を調整したいときなどに役立ちます。
7. 関連関数の紹介
- TEXT関数 – 数値や日付を指定した書式で文字列に変換する関数
- CONCAT関数 – 複数の文字列を結合する関数
- LEFT関数 – 文字列の先頭から指定した文字数を抽出する関数
- RIGHT関数 – 文字列の末尾から指定した文字数を抽出する関数
8. まとめ
REPT関数は、文字列を任意の回数繰り返して表示する便利な関数です。
視覚的な表現や文字列の整形など、さまざまな用途で活用できます。
ただし、繰り返し回数の上限やエラー条件にも注意が必要です。
9. 対応バージョン
REPT関数は、Excel 2007以降のすべてのバージョンで使用可能です。
Microsoft 365やExcel Onlineでも利用できます。