MONTH関数 – 日付から「月」の数値を抽出する関数
1. 使い方と活用例
MONTH関数は、指定した日付から「月」の部分(1〜12の数値)を抽出して返す関数です。
売上データやスケジュール管理などで、日付から月単位の情報を集計・分類する際に広く使われます。
2. 基本の書式
=MONTH(serial_number)
3. 引数の説明
- serial_number – 必須。対象の日付を指定。日付のシリアル値またはDATE関数や日付文字列でも指定可能。
4. 使用シーン
- 売上やデータを月ごとに分類・集計したい場合。
- 特定の月に基づく条件付き処理(例:IF関数でボーナス月を判定)をしたい場合。
- 日付形式のデータから月のみを抽出して分析したい場合。
5. 応用のポイント
MONTH関数は、日付シリアル値だけでなく、文字列形式の日付(例:”2025/4/2″)にも対応しています。
ただし、文字列を使用する場合は、システムの日付設定に影響されるため、DATE関数との併用がより確実です。
他の関数(YEAR関数やDAY関数)と組み合わせることで、日付データの分解・再構築も可能です。
6. 具体例とその解説
セルA1に「2025/4/2」という日付があるとします。
=MONTH(A1)
この式は「4」を返します。これは、A1の日付の「月」部分を抽出した結果です。
また、DATE関数と組み合わせて直接月を指定することもできます。
=MONTH(DATE(2025, 12, 25))
この式は「12」を返します。
7. 関連関数の紹介
- YEAR関数 – 指定した日付の「年」を返す関数
- DAY関数 – 指定した日付の「日」を返す関数
- DATE関数 – 年・月・日を指定して日付を作成する関数
- TEXT関数 – 日付を特定の形式で文字列として整形する関数
- EDATE関数 – 指定した月数だけ前後した日付を返す関数
8. まとめ
MONTH関数は、日付から月の情報だけを簡単に取り出せる便利な関数です。
月ごとの集計や分類、条件判定など、日付データを扱う多くの場面で役立ちます。
YEARやDAY関数とあわせて使えば、日付の分解処理がより柔軟に行えます。
9. 対応バージョン
Excel 2003以降のすべてのバージョンで使用可能です。
Excel 365やExcel Onlineでも問題なく利用できます。