MIN関数 – 指定した数値群の中で最小値を返す関数
1. 使い方と活用例
MIN関数は、指定した数値の中から最も小さい値(最小値)を返す関数です。
数値データの中で最小の金額、点数、日付などを知りたいときに利用されます。
データ分析や管理資料など、あらゆる場面で使われる基本的な関数の一つです。
2. 基本の書式
=MIN(number1, [number2], ...)
3. 引数の説明
- number1 – 必須。最小値を求めたい数値、セル、または範囲。
- [number2], … – 省略可能。追加の数値や範囲(最大254個まで指定可能)。
4. 使用シーン
- 売上や費用の中で最も小さい金額を抽出したい場合。
- 複数の試験結果から最低点を求めたい場合。
- プロジェクトの開始日など、最も早い日付を求めたい場合。
5. 応用のポイント
MIN関数は、数値だけでなく日付にも対応しており、「最も早い日付」を求めることも可能です。
文字列や空白は無視され、エラー値が含まれると関数全体が#VALUE!エラーになるので注意が必要です。
MINIFS関数を使えば、条件付きで最小値を求めることもできます(Excel 2019以降)。
6. 具体例とその解説
次のような数値がセルA1:A5にあるとします:
78, 92, 64, 85, 90
=MIN(A1:A5)
この式は「64」を返します。これは指定範囲の中で最も小さい値です。
日付の例として、セルB1:B3に以下の日付が入力されているとします:
2025/4/5、2025/3/30、2025/4/1
=MIN(B1:B3)
この場合、結果は「2025/3/30」となります。これは最も早い日付(最小値)です。
7. 関連関数の紹介
- MAX関数 – 指定した値の中で最大値を返す関数
- MINIFS関数 – 条件に合致した値の中で最小値を返す関数
- SMALL関数 – n番目に小さい値を返す関数
- AVERAGE関数 – 指定範囲の平均値を返す関数
- IF関数 – 条件に応じた処理を行う関数(組み合わせで応用可能)
8. まとめ
MIN関数は、数値や日付などから最小の値を簡単に求められる基本的な関数です。
大量のデータの中から、最も低い点数や最も早い日付を見つけるのに非常に便利です。
MAX関数やSMALL関数と組み合わせて使えば、より高度な統計分析が可能になります。
9. 対応バージョン
Excel 2003以降のすべてのバージョンで使用可能です。
Excel 365、Excel Online でも問題なく動作します。