LARGE関数 – 統計

LARGE関数 – データセット内でn番目に大きい値を返す関数


1. 使い方と活用例

LARGE関数は、指定したデータ範囲の中から、n番目に大きい値を取得するための関数です。
例えば、「売上が高い順に3番目の金額を知りたい」といったケースで活用されます。

2. 基本の書式

=LARGE(array, k)

3. 引数の説明

  • array – 必須。検索対象となる数値データの配列またはセル範囲。
  • k – 必須。何番目に大きい値を取得するかを指定する数値(1以上の整数)。

4. 使用シーン

  • 売上ランキングの上位値を抽出したい場合。
  • テスト結果の中で上位5名の得点を順に取得したい場合。
  • データ分析において、極値(最大値に近い値)を複数取得したい場合。

5. 応用のポイント

LARGE関数は、RANK関数やSORT関数と組み合わせることで、より柔軟なランキング処理が可能になります。
また、配列数式として複数の「n番目に大きい値」を同時に取得することもできます(動的配列対応バージョンの場合)。

6. 具体例とその解説

たとえば、A1:A10の範囲にテストの点数があるとします。
この中で2番目に高い点数を求めるには、以下の式を使います。

=LARGE(A1:A10, 2)

この式は、範囲A1:A10の中で2番目に大きい数値を返します。
同様に、3番目、4番目といった順位に応じてkの値を変えることで、任意の順位の値を取得できます。

7. 関連関数の紹介

8. まとめ

LARGE関数は、データセットの中から上位の値を簡単に取得できる便利な関数です。
シンプルな構文で使いやすく、ランキングや統計処理など、幅広い用途に対応できます。
SMALL関数と対で覚えておくと便利です。

9. 対応バージョン

Excel 2003以降のすべてのバージョンで利用可能です。
Excel 365などの動的配列対応バージョンでは、スピル機能と組み合わせて複数値を一括取得することも可能です。