ISNONTEXT関数 – 値が「文字列以外」かどうかを判定する関数
1. 使い方と活用例
ISNONTEXT関数は、指定した値が「文字列でない」場合にTRUEを返し、文字列である場合にはFALSEを返す関数です。
数値やエラー、空白、論理値などが対象の場合にTRUEとなります。
文字列かどうかを確認したいが、TRUEを返すのは文字列以外にしたいときに使用します。
2. 基本の書式
=ISNONTEXT(value)
3. 引数の説明
- value – 必須。文字列以外かどうかを判定したい対象の値、またはセル参照。
4. 使用シーン
- セルに入力されている値が数値やエラー、空白であるかどうかを確認したい場合。
- 文字列のみを除外して処理をしたいIF関数や条件付き書式の判定条件として使用する場合。
- データの型に応じて異なる処理をさせたい場合(たとえば数値だけ集計など)。
5. 応用のポイント
ISNONTEXT関数は、ISTEXT関数と対をなす関数です。
ISTEXTが「文字列ならTRUE」、ISNONTEXTは「文字列でなければTRUE」を返します。
空白セルや数値、論理値(TRUE/FALSE)、エラー(#N/Aなど)にもTRUEを返すため、使い方に注意が必要です。
6. 具体例とその解説
セルA1に「100」という数値がある場合、次の式はTRUEを返します。
=ISNONTEXT(A1)
これはA1が文字列でないためです。
一方、A1に「100」という文字列(先頭にシングルクォートが付いたものなど)が入力されている場合はFALSEになります。
また、A1が空白である場合もISNONTEXTはTRUEを返します。
=ISNONTEXT(A1)
このように、空白や数値が対象の場合に「文字列でない」と判定される仕様をうまく活用できます。
7. 関連関数の紹介
- ISTEXT関数 – 値が文字列かどうかを判定する関数
- ISNUMBER関数 – 値が数値かどうかを判定する関数
- ISBLANK関数 – 値が空白かどうかを判定する関数
- ISLOGICAL関数 – 値が論理値(TRUEまたはFALSE)かどうかを判定する関数
- IF関数 – 条件に応じて処理を分岐させる関数
8. まとめ
ISNONTEXT関数は、値が「文字列以外」であるかを判定したい場合に便利な関数です。
数値、エラー、空白などを対象に処理を行いたい場面で活躍します。
ISTEXT関数とセットで理解することで、データ型判定の幅が広がります。
9. 対応バージョン
Excel 2003以降のすべてのバージョンで使用可能です。
Excel for Microsoft 365、Excel Onlineでも問題なく利用できます。