IMAGE関数 – 検索/行列

IMAGE関数 – セル内に画像を挿入する関数(Excel 365専用)


1. 使い方と活用例

IMAGE関数は、指定したURLから取得した画像を、セル内に直接表示する関数です。
画像が数式としてセルに埋め込まれるため、動的に切り替えたり、他の関数と組み合わせて表示を制御することが可能です。
主にExcel 365のWeb版や一部の最新デスクトップ版で対応しており、視覚的なデータ提示や商品管理に役立ちます。

2. 基本の書式

=IMAGE(source, [alt_text], [sizing], [height], [width])

3. 引数の説明

  • source – 必須。表示する画像のURL(httpsで始まる有効な画像リンク)。
  • [alt_text] – 省略可能。画像に対する代替テキスト(アクセシビリティ対応)。
  • [sizing] – 省略可能。画像のサイズ調整方法を指定する数値(1〜4):
    • 1:セルに合わせてフィット(デフォルト)
    • 2:画像をそのまま表示(元サイズ)
    • 3:高さと幅に合わせて調整
    • 4:セルに合わせてフィット(アスペクト比保持)
  • [height] – 省略可能。画像の高さ(ピクセル)。sizing=3のときに使用。
  • [width] – 省略可能。画像の幅(ピクセル)。sizing=3のときに使用。

4. 使用シーン

  • 商品マスタや在庫管理表に画像を表示し、視覚的に識別したい場合。
  • Web上の画像を動的に呼び出して一覧化したい場合(例:QRコード一覧など)。
  • 関数や条件に応じて表示画像を切り替えたい場合(動的なダッシュボード作成)。

5. 応用のポイント

画像URLはインターネット上で公開されている画像のみ対応しており、ローカルファイル(例:Cドライブなど)は使用できません。
alt_textはユーザー補助(アクセシビリティ)や画像が読み込めなかった際の補足に使われます。
sizing=3のときは height と width を明示的に指定する必要があります。

6. 具体例とその解説

以下の例では、指定URLの画像をセル内に表示します(フィット表示)。

=IMAGE("https://example.com/sample.jpg", "サンプル画像")

画像を100×150ピクセルで表示するには、sizing=3を指定して以下のようにします。

=IMAGE("https://example.com/sample.jpg", "サンプル画像", 3, 100, 150)

7. 関連関数の紹介

  • HYPERLINK関数 – 画像ではなくリンクをセルに挿入する関数
  • TEXT関数 – 関数で説明テキストやファイル名を整形する補助として活用可能
  • IF関数 – 条件によって異なる画像URLを表示する際に使用可能
  • VLOOKUP/XLOOKUP関数 – 商品名に応じた画像を動的に表示させたい場合に併用

8. まとめ

IMAGE関数は、画像を直接セルに埋め込める新しいExcel関数であり、視覚的な表現を可能にします。
動的なダッシュボードや商品リスト、デザイン一覧など、従来のExcelでは難しかった用途に活用できる画期的な関数です。
画像のサイズや表示形式も柔軟に制御できるため、Web連携を伴う業務で特に重宝します。

9. 対応バージョン

Excel 365(Web版および一部のデスクトップ版)で使用可能です。
Excel 2019以前のバージョンでは利用できません。