HEX2DEC関数 – 16進数を10進数に変換する関数
1. 使い方と活用例
HEX2DEC関数は、16進数(Hexadecimal)で表された数値を、10進数(Decimal)に変換する関数です。
プログラミング、ネットワーク設定、カラーコード変換、デジタル処理などで、16進数から10進数への変換が必要な場面で便利です。
2. 基本の書式
=HEX2DEC(number)
3. 引数の説明
- number – 変換対象の16進数の文字列を指定します(例:”1F”、”A3″、”FFFFFFFFFF”)。
4. 使用シーン
- 16進数で記述されたコード(カラーコード、メモリアドレスなど)を10進数に変換したいとき
- プログラムや通信規格に基づくデータの読み取り・変換
- Excelでの進数演算やチェック作業の自動化
5. 応用のポイント
HEX2DEC関数は、16進数の数値(最大10桁)を扱うことができます。
16進数で「7FFFFFFF」は2,147,483,647(32bit整数の最大値)など、負の数も2の補数表現により処理されます。
たとえば「FFFFFFFFFF」は -1 を意味し、マイナスの結果を返します。
6. 具体例とその解説
=HEX2DEC("1F")
この式では、16進数「1F」は10進数で「31」なので、結果は「31」が返されます。
=HEX2DEC("A3")
「A3」は10進数で「163」なので、結果は「163」になります。
=HEX2DEC("FFFFFFFFFF")
このような大きな16進数は2の補数として扱われ、結果は「-1」となります。
7. 関連関数の紹介
- DEC2HEX関数 – 10進数を16進数に変換する関数
- HEX2BIN関数 – 16進数を2進数に変換する関数
- HEX2OCT関数 – 16進数を8進数に変換する関数
- BIN2DEC関数 – 2進数を10進数に変換する関数
- OCT2DEC関数 – 8進数を10進数に変換する関数
8. まとめ
HEX2DEC関数は、Excelで16進数のデータを扱う際に欠かせない変換関数です。
プログラミングやエンジニアリング分野において、10進数への変換はデータの確認や比較に役立ちます。
桁数制限や2の補数の仕様にも注意しながら活用しましょう。
9. 対応バージョン
HEX2DEC関数は、Excel 2007以降のすべてのバージョンで使用可能です。
Microsoft 365 や Excel for Web でも利用できます。