FACTDOUBLE関数 – 数学/三角

FACTDOUBLE関数 – 数値の二重階乗(ダブル階乗)を求める関数


1. 使い方と活用例

FACTDOUBLE関数は、指定した正の整数に対して二重階乗(ダブル階乗)を計算する関数です。
n が奇数の場合は n × (n−2) × (n−4) … × 1、
n が偶数の場合は n × (n−2) × (n−4) … × 2 のように、2つずつ減らしながら掛け算を繰り返します。
組み合わせ計算や数論的処理など、特定の数学的応用に使われます。

2. 基本の書式

=FACTDOUBLE(number)

3. 引数の説明

  • number – ダブル階乗を求めたい正の整数。0や1を含む非負の整数を指定します。

4. 使用シーン

  • 数学的なアルゴリズムや理論の中でダブル階乗を使いたいとき
  • 特殊な階乗処理(奇数項や偶数項のみの積)を行いたいとき
  • 計算問題や組み合わせ処理で n!! を求めたいとき

5. 応用のポイント

FACTDOUBLE(0) と FACTDOUBLE(1) はどちらも 1 を返します。
偶数と奇数で計算の形が異なりますが、関数としては自動的に処理されます。
負の値や整数以外の値を指定すると、#NUM! エラーが発生します。

6. 具体例とその解説

=FACTDOUBLE(6)

この式は 6 × 4 × 2 を計算し、結果は 48 になります。

=FACTDOUBLE(7)

この式は 7 × 5 × 3 × 1 を計算し、結果は 105 になります。

7. 関連関数の紹介

8. まとめ

FACTDOUBLE関数は、通常の階乗とは異なり、2つおきに掛け合わせる二重階乗を求めるための関数です。
特定の数論的・数学的処理において必要となる場面で効果を発揮します。
偶数・奇数のどちらにも対応しており、計算を簡潔に行うことができます。

9. 対応バージョン

Excel 2003以降のすべてのバージョンで使用可能です。