EXACT関数 – 2つの文字列が完全に一致するかを判定する関数
1. 使い方と活用例
EXACT関数は、2つの文字列が「大文字・小文字を区別して」完全に一致しているかどうかを比較し、TRUE
(一致)またはFALSE
(不一致)を返します。
文字列の厳密な照合が必要な場合に便利です。
2. 基本の書式
=EXACT(text1, text2)
3. 引数の説明
- text1 – 比較対象の1つ目の文字列を指定します。
- text2 – 比較対象の2つ目の文字列を指定します。
4. 使用シーン
- ユーザー名やIDの照合で、大文字小文字も含めて完全一致をチェックしたいとき
- 入力ミスや表記ゆれの検出を行いたいとき
- 並び替えやフィルター処理の条件として厳密な一致を確認したいとき
5. 応用のポイント
EXACT関数は大文字と小文字を区別して比較するため、たとえば「ABC」と「abc」は一致しないと判断されます。
通常の等号(=)による比較では大文字と小文字が区別されないため、厳密な一致が必要な場合にはEXACT関数が適しています。
他の論理関数(IFなど)と組み合わせることで、条件分岐処理にも応用可能です。
6. 具体例とその解説
=EXACT("Excel", "Excel")
この式は両方の文字列が完全に一致しているため、結果はTRUE
になります。
=EXACT("Excel", "EXCEL")
この式は、大文字と小文字が異なるため、結果はFALSE
となります。
7. 関連関数の紹介
- IF関数 – 条件に応じて異なる値を返す関数
- LOWER関数 – 文字列をすべて小文字に変換する関数
- UPPER関数 – 文字列をすべて大文字に変換する関数
- TEXT関数 – 数値や日付を指定の書式で文字列に変換する関数
8. まとめ
EXACT関数は、大文字・小文字を含めて文字列が完全に一致しているかどうかを判定するための関数です。
文字の厳密な一致を必要とする業務やデータ確認の場面で非常に有効です。
通常の比較演算子では判別できない差異も正確に識別することができます。
9. 対応バージョン
Excelのすべてのバージョンで使用可能です。
基本的な文字列関数のひとつとして、旧バージョンでも安定して使用できます。