DATE関数 – 日付と時刻

DATE関数 – 指定した年月日から日付を作成する関数


1. 使い方と活用例

DATE関数は、「年」「月」「日」の3つの数値から有効な日付データを作成するための関数です。
シリアル値として日付を返すため、他の関数との組み合わせや日付計算の基礎として幅広く活用されます。
日付の整形や計算の際に非常に便利な基本関数です。

2. 基本の書式

=DATE(年, 月, 日)

3. 引数の説明

  • – 4桁または2桁の年を指定します。例:2025、または25。
  • – 月を数値で指定します。1~12以外の値でも、月数として正規化されます(例:13は翌年の1月)。
  • – 日を数値で指定します。月の日数を超えても自動的に補正されます(例:32は翌月の1日以降に繰り越されます)。

4. 使用シーン

  • 年・月・日が別々のセルに入力されている場合に、それらを1つの日付に統合したいとき
  • 特定の年の1月1日など、固定の日付を関数で自動生成したいとき
  • 日付演算で「〇ヶ月後の日付」や「〇日前の日付」を計算する際の基点として

5. 応用のポイント

月や日が範囲外の値でも自動的に補正される点が便利です。
例えば、「=DATE(2025, 13, 1)」は「2026年1月1日」として認識されます。
この性質を利用して、月末日を求めるなどの応用が可能です(例:「翌月の1日-1」で月末を計算)。
また、日付の比較や差分を求めるDATEDIF関数やTODAY関数と組み合わせることで、柔軟な日付処理が可能になります。

6. 具体例とその解説

=DATE(2025, 4, 2)

この式は「2025年4月2日」という日付データを生成します。
セルの表示形式によって「2025/4/2」「4月2日」「2025年4月2日」など異なる表示になりますが、内部的には同じ日付として扱われます。

=DATE(2025, 13, 1)

「2025年13月1日」という指定は「2026年1月1日」として処理されます。
このように月数が12を超えても自動で補正されるため、加算計算にも利用できます。

7. 関連関数の紹介

  • YEAR関数 – 指定した日付の「年」を抽出する関数
  • MONTH関数 – 指定した日付の「月」を抽出する関数
  • DAY関数 – 指定した日付の「日」を抽出する関数
  • EDATE関数 – 指定した月数だけ前後した日付を求める関数
  • DATEDIF関数 – 2つの日付の差を年・月・日単位で求める関数
  • TODAY関数 – 現在の日付(今日)を取得する関数

8. まとめ

DATE関数は、年・月・日を組み合わせて日付を生成する基本的かつ非常に重要な関数です。
日付関連の関数や演算の起点として多用され、使いこなすことでExcelの日付処理の幅が大きく広がります。
範囲外の月や日を自動補正してくれる特性も、柔軟な日付操作に役立ちます。

9. 対応バージョン

DATE関数は、すべてのバージョンのExcel(Excel 2003以前を含む)で使用可能です。
Excelの基本機能の一部として長年にわたり利用されています。