CSCH関数 – 数学/三角

CSCH関数 – 双曲線余接数(ハイパーボリックコセカント)を返す関数


1. 使い方と活用例

CSCH関数は、指定した角度(ラジアン)における双曲線余接数(ハイパーボリックコセカント)の値を返します。
双曲線関数のひとつであり、主に工学や物理学の分野で使用されます。

2. 基本の書式

=CSCH(number)

3. 引数の説明

  • number – 双曲線余接数を求めたい角度をラジアンで指定します。0は指定できません。

4. 使用シーン

  • 電気工学や信号処理などで、双曲線関数を用いた計算を行うとき
  • 物理学における特定の波動や振動現象の解析時

5. 応用のポイント

引数に0を指定するとエラー(#DIV/0!)が発生するため、値の検証が重要です。
ラジアンで入力する必要があるため、度数法から変換する際にはRADIANS関数を併用すると便利です。

6. 具体例とその解説

=CSCH(1)

この式は、1ラジアンにおける双曲線余接数を返します。
結果は約0.850918となります。
双曲線余接数は 1/SINH(number) と同義であり、CSCH(1) = 1 / SINH(1) と解釈することができます。

7. 関連関数の紹介

  • SINH関数 – 双曲線正弦(ハイパーボリックサイン)を返す関数
  • COSH関数 – 双曲線余弦(ハイパーボリックコサイン)を返す関数
  • TANH関数 – 双曲線正接(ハイパーボリックタンジェント)を返す関数
  • SECH関数 – 双曲線余割(ハイパーボリックセカント)を返す関数

8. まとめ

CSCH関数は、数値をラジアンで入力することで双曲線余接数を求める関数です。
ラジアンと度の変換、ゼロ除算の注意が必要です。
理系分野での高度な計算に役立つ関数のひとつです。

9. 対応バージョン

Excel 2013以降で使用可能です。
それ以前のバージョンではサポートされていないため注意が必要です。