COUNTIF関数 – 条件に一致するセルの個数を数える関数
1. 使い方と活用例
COUNTIF関数は、指定した範囲内で特定の条件を満たすセルの数をカウントする関数です。
たとえば「売上が100以上の件数」や「特定の名前の出現回数」など、条件付きでデータを集計したい場面に便利です。
簡単な条件式で集計を行いたいときに、非常に直感的に使える関数です。
2. 基本の書式
=COUNTIF(range, criteria)
3. 引数の説明
- range – 条件を適用するセル範囲を指定します
- criteria – カウントの対象となる条件を指定します。数値、文字列、式、セル参照などが使えます
4. 使用シーン
- 指定した値と一致するセルの個数を数えたい場合(例:「Aさん」が何回出現するか)
- 売上や点数などが特定の基準を超えている件数を集計したい場合
- 在庫がゼロの商品数を確認する場合
5. 応用のポイント
条件には比較演算子(例:「>=100」や「<50」)やワイルドカード(「*」や「?」)を使うことができます。
文字列の条件を指定する場合は、必ずダブルクォーテーション(”)で囲む必要があります。
セル参照を含む条件を設定したい場合は、&演算子で結合する方法が有効です。
6. 具体例とその解説
=COUNTIF(B2:B10, ">=100")
この式は、B2 から B10 の範囲で「100以上」の値を持つセルの個数を返します。
比較条件には文字列として指定された「>=100」が使用されています。
=COUNTIF(A2:A20, "りんご")
この式は、A2 から A20 の範囲で「りんご」と一致するセルの個数を返します。
完全一致するテキストが対象となります。
=COUNTIF(C2:C15, "<>")
この式は、C2 から C15 の範囲で「空白でない」セルの個数をカウントします。
「<>」は「空ではない」という意味の条件です。
7. 関連関数の紹介
- COUNTIFS関数 – 複数の条件に一致するセルの個数を数える関数
- SUMIF関数 – 条件に一致するセルに対応する値を合計する関数
- IF関数 – 条件によって処理を分ける汎用的な関数
8. まとめ
COUNTIF関数は、条件付きでセルの数を数えるための非常に便利な関数です。
簡単な構文でありながら柔軟な条件指定が可能で、日常的なデータ分析や管理に広く使われています。
比較演算子やワイルドカードと組み合わせることで、より多様な集計が可能になります。
9. 対応バージョン
COUNTIF関数は、Excelのすべてのバージョンで使用可能です。