CHOOSE関数 – 検索/行列

CHOOSE関数 – 指定したインデックスに基づいて値を選択する関数


1. 使い方と活用例

CHOOSE関数は、指定されたインデックス番号に基づいて、複数の候補の中から値を選択して返します。
複数の選択肢から条件に応じて特定の値を取り出したいときや、動的に列・行・項目などを切り替えたいときに便利です。

2. 基本の書式

=CHOOSE(インデックス, 値1, 値2, ...)

3. 引数の説明

  • インデックス – どの値を返すかを指定する数値(1以上)。
  • 値1, 値2, … – インデックスに対応する複数の選択肢(引数)を指定します。最大254個まで指定可能です。

4. 使用シーン

  • 数値に応じて異なるメッセージや値を返したい場合
  • 月番号から対応する月名を取得したい場合
  • 数式の結果を動的に切り替えて返したい場合

5. 応用のポイント

CHOOSE関数は、他の関数と組み合わせて動的な処理に活用できます。
たとえば、RANDBETWEEN関数と組み合わせればランダムな選択、MATCH関数やIF関数と組み合わせて条件分岐も可能です。
配列(行や列)全体を選択することもでき、スピル機能と組み合わせて出力することも可能です。

6. 具体例とその解説

=CHOOSE(2, "リンゴ", "バナナ", "みかん")

この式では、「インデックス」に2を指定しているため、2番目の値「バナナ」が返されます。

=CHOOSE(A1, 10, 20, 30)

この式では、セルA1の値が1なら10、2なら20、3なら30を返します。
動的な選択肢として活用できます。

7. 関連関数の紹介

  • INDEX関数 – 行番号・列番号を指定して範囲内の値を取得する関数
  • IFS関数 – 複数の条件に応じた値を返す関数
  • SWITCH関数 – 指定した値に対応する選択肢を返す関数(CHOOSEの進化版)
  • RANDBETWEEN関数 – 指定範囲内の乱数を返す関数(ランダム選択と組み合わせ可)

8. まとめ

CHOOSE関数は、シンプルな構文で複数の選択肢の中から値を切り替えることができる便利な関数です。
INDEX関数やSWITCH関数と比べて直感的に使える点が魅力で、小規模な条件分岐や選択処理に最適です。
他の関数と組み合わせて、より動的な処理を構築することも可能です。

9. 対応バージョン

CHOOSE関数は、Excel 2003以降のすべてのバージョンで使用可能です。