BIN2DEC関数 – 2進数を10進数に変換する関数
1. 使い方と活用例
BIN2DEC関数は、2進数(バイナリ)の文字列を10進数に変換する関数です。
コンピュータ内部の数値表現や、ビット演算、論理回路の学習・設計などにおいて広く利用されます。
2. 基本の書式
=BIN2DEC(2進数)
3. 引数の説明
- 2進数 – 変換したい2進数の文字列(最大10桁)。符号付きで、最上位ビットが1の場合は負の値として解釈されます。
4. 使用シーン
- 2進数のデータを10進数で確認・集計したいとき
- ビット列から数値的意味を読み取りたいとき
- コンピュータ科学、電気工学、情報技術の教材や設計図の作成時
5. 応用のポイント
BIN2DEC関数は、2進数の文字列として入力された値を、符号付き10進数に変換します。
最大10ビット(符号付き)まで対応し、最上位ビットが 1 の場合は負の値として扱います(2の補数)。
負の数の入力例:「1111111111」は −1、「1111111000」は −8 になります。
6. 具体例とその解説
=BIN2DEC("110")
2進数「110」は10進数で「6」です。結果は 6。
=BIN2DEC("1111111000")
10ビットの2進数「1111111000」は符号付き2の補数で −8 を意味します。結果は −8。
=BIN2DEC("0000000101")
10ビットで表現された「0000000101」は 5。先頭のゼロは無視されます。結果は 5。
7. 関連関数の紹介
- DEC2BIN関数 – 10進数を2進数に変換する関数
- BIN2HEX関数 – 2進数を16進数に変換する関数
- BIN2OCT関数 – 2進数を8進数に変換する関数
- BASE関数 – 任意の進数(2~36)に変換できる関数
8. まとめ
BIN2DEC関数は、2進数を10進数に正しく変換するシンプルかつ実用的な関数です。
特にビット演算やハードウェア設計など、2進数が関わる分野において重要な役割を果たします。
符号付きで最大10ビットに対応している点に注意しながら使用することがポイントです。
9. 対応バージョン
BIN2DEC関数は、Excel 2003以降すべてのバージョンで使用可能です。
Microsoft 365、Excel for Mac、Web版Excelでも対応しています。