REPLACE関数 – 指定した文字列の一部を置き換える関数
1. 使い方と活用例
REPLACE関数は、指定した文字列の中から特定の位置にある文字数分の部分を、別の文字列に置き換えるための関数です。
文字列の一部を修正・更新したり、部分的な書き換えを自動化する場合に便利です。
データの整形、フォーマット変更、IDの一部置換など、さまざまな場面で活用されます。
2. 基本の書式
=REPLACE(文字列, 開始位置, 文字数, 新しい文字列)
3. 引数の説明
- 文字列 – 一部を置き換えたい元の文字列を指定します。
- 開始位置 – 置き換えを開始する位置を文字単位で指定します。最初の文字は1です。
- 文字数 – 置き換える文字数を指定します。
- 新しい文字列 – 指定した部分を置き換える文字列を指定します。
4. 使用シーン
- IDや番号の一部を自動的に差し替える
- 電話番号や郵便番号のフォーマットを部分的に変更する
- 文字列の先頭や末尾以外の部分だけを変更したい場合
5. 応用のポイント
REPLACE関数は文字単位で処理を行うため、全角・半角の区別なく「1文字=1文字」として扱われます。
バイト単位で操作したい場合は、REPLACEB関数を使用する必要があります。
開始位置や文字数が文字列の長さを超える場合、エラーにはならず、可能な範囲で置換が行われます。
6. 具体例とその解説
=REPLACE("123-456-789", 5, 3, "***")
この式は、「123-456-789」の5文字目(「4」)から3文字分(「456」)を「***」に置き換えます。
結果は「123-***-789」になります。
=REPLACE("abcdef", 3, 2, "ZZ")
この式では、3文字目(「c」)から2文字(「c」「d」)を「ZZ」に置き換えます。
結果は「abZZef」になります。
7. 関連関数の紹介
- REPLACEB関数 – バイト数単位で文字列を置き換える関数
- SUBSTITUTE関数 – 文字列内の特定の文字や語句をすべて、または一部置き換える関数
- MID関数 – 文字列の中間から指定した文字数を抽出する関数
- TEXT関数 – 数値や日付を書式に応じて文字列に変換する関数
- LEFT関数 / RIGHT関数 – 文字列の先頭または末尾から指定した文字数を抽出する関数
8. まとめ
REPLACE関数は、文字列の特定位置から任意の文字数分を他の文字列に置き換える便利な関数です。
データ修正や置換処理の自動化に役立ち、文字単位での操作に適しています。
REPLACEBとの違いを理解し、文字列操作に応じて使い分けましょう。
9. 対応バージョン
REPLACE関数は、Excel 2007以降のすべてのバージョンで使用可能です。
Microsoft 365やExcel Onlineでも問題なく利用できます。