WEEKNUM関数 – 指定した日付が年の第何週かを返す関数
1. 使い方と活用例
WEEKNUM関数は、指定した日付がその年の第何週に該当するかを表す数値を返す関数です。
業務レポートの週次集計、プロジェクトの進捗管理、週単位の分析などに活用されます。
2. 基本の書式
=WEEKNUM(serial_number, [return_type])
3. 引数の説明
- serial_number – 対象となる日付を指定します。シリアル値、日付形式、または日付を返す関数を指定可能です。
- [return_type] – (省略可能)週の開始曜日を指定します。既定値は1(日曜始まり)です。代表的な値には以下があります:
- 1 または省略 – 週の始まりを日曜日とする(米国式)
- 2 – 週の始まりを月曜日とする(欧州式)
- 11〜17 – ISO方式に近い、曜日ごとの開始指定(11=月曜、12=火曜、…、17=日曜)
- 21 – ISO 8601形式(週の始まりは月曜、最初の週は1月4日を含む週)
4. 使用シーン
- 売上や業務報告を週単位で集計する場合
- 特定の日付が何週目に属するかを知りたいとき
- 週ごとの比較分析や週番号による分類処理
5. 応用のポイント
return_typeを変更することで、週の開始日を柔軟に指定できます。
国や業務習慣によって週の定義が異なるため、適切な形式を選ぶことが重要です。
より国際標準に近い「ISO 8601形式」が必要な場合は、ISOWEEKNUM
関数の使用も検討してください。
6. 具体例とその解説
=WEEKNUM("2025/1/1")
この式では、2025年1月1日が年の第何週かを求めます。
return_typeを省略しているため、週の開始は日曜日として扱われ、結果は「1」と返されます。
=WEEKNUM("2025/1/1", 2)
この例では、週の開始を月曜日とした場合の週番号を返します。
return_typeを2にすることで欧州式のカレンダーに対応できます。
7. 関連関数の紹介
- ISOWEEKNUM関数 – ISO 8601形式での週番号を返す関数
- WEEKDAY関数 – 指定した日付が週の何曜日かを返す関数
- YEAR関数 – 指定した日付の年を返す関数
- TEXT関数 – 日付を「yyyy/ww」など任意のフォーマットで表示する関数
8. まとめ
WEEKNUM関数は、日付を週単位で分類・分析したい場合に非常に便利な関数です。
週の開始日を指定することで柔軟な運用が可能となり、週ごとの業務管理やレポート作成に活用できます。
9. 対応バージョン
WEEKNUM関数はExcel 2007以降でサポートされています。
それ以前のバージョンでは「分析ツール」アドインの有効化が必要です。