VALUE関数 – 文字列を数値に変換する関数
1. 使い方と活用例
VALUE関数は、数値として認識できる文字列を数値に変換するための関数です。
数値を文字列としてインポートしたデータや、計算に使いたいテキスト形式のデータを数値に変換する際に使用します。
2. 基本の書式
=VALUE(文字列)
3. 引数の説明
- 文字列 – 数値に変換したい文字列を指定します。数値として認識可能な形式である必要があります(例:”123″、”2024/03/31″など)。
4. 使用シーン
- CSVファイルなどからインポートした際に、数値が文字列として扱われてしまっている場合
- 計算対象のセルが文字列形式の数値になっていて、関数での演算が正しく行えない場合
- 日付や時間などを含む文字列をExcelのシリアル値に変換したい場合
5. 応用のポイント
VALUE関数は、Excelの内部で暗黙的に自動変換されることが多いため、直接使う機会は少ないこともあります。
しかし、明示的に数値への変換を行いたい場合や、関数内でのデータ整形処理を正確にしたいときに有効です。
6. 具体例とその解説
=VALUE("123")
この式は、文字列 “123” を数値 123 に変換します。
計算式の中で “123” を使用すると文字列として扱われてしまいますが、VALUE関数を使用することで計算可能な数値に変換されます。
=VALUE("2025/03/31")
この式では、日付の文字列 “2025/03/31” を、Excelのシリアル値(例:45288)に変換します。
これにより、他の日付との日数計算などが可能になります。
7. 関連関数の紹介
- TEXT関数 – 数値や日付を特定の書式で文字列に変換する関数
- NUMBERVALUE関数 – ロケール設定に応じて文字列を数値に変換する関数
- DATEVALUE関数 – 日付の文字列をシリアル値に変換する関数
- TIMEVALUE関数 – 時刻の文字列をシリアル値に変換する関数
8. まとめ
VALUE関数は、数値として扱いたい文字列データを明示的に数値に変換するのに便利な関数です。
データの整合性を保ち、正しく演算を行うために、インポートデータや計算対象のデータ形式が適切かどうかを確認する際に役立ちます。
9. 対応バージョン
VALUE関数は、すべてのバージョンのExcelで利用可能です。
特別なアドインや設定は不要で、基本関数のひとつとして広く使用できます。