UNICHAR関数 – 文字列操作

UNICHAR関数 – Unicodeコードに対応する文字を返す関数


1. 使い方と活用例

UNICHAR関数は、指定したUnicodeコードポイントに対応する1文字を返す関数です。
絵文字や特殊文字、記号、各種の多言語文字をコードから挿入したいときに活用されます。
特に国際化対応や記号の自動挿入、プログラムによる動的文字生成などで便利です。

2. 基本の書式

=UNICHAR(number)

3. 引数の説明

  • number – Unicodeコードポイント(10進数)を指定します。1〜1114111の範囲で指定可能です。

4. 使用シーン

  • コード番号から特殊記号(例:矢印、通貨記号)を表示したい場合
  • 絵文字などのUnicode文字を動的にセルに表示したいとき
  • 他言語の文字や装飾用の記号をセルに埋め込みたい場合

5. 応用のポイント

UNICHAR関数は、Excel上で直接入力できないような文字もコードで呼び出せる点が大きな特徴です。
対応するコード番号は、他のUnicode対応ツールやCHAR関数と比較することで理解が深まります。
また、UNICHARとUNICODE関数を組み合わせることで、文字とコードの相互変換が可能になります。

6. 具体例とその解説

=UNICHAR(9733)

この式は、Unicodeコード9733に対応する「★(黒い星)」を表示します。
他にも、9734で「☆(白い星)」、128512で「😀(笑顔の絵文字)」などを表示できます。

=UNICHAR(8364)

この式では、ユーロ記号「€」を表示します(コードポイント8364)。
国際通貨記号の挿入にも便利です。

7. 関連関数の紹介

  • UNICODE関数 – 文字に対応するUnicodeコードポイントを返す関数
  • CHAR関数 – ANSIコード(1〜255)に対応する文字を返す旧式の関数
  • CODE関数 – 文字に対応するコード番号(ANSI)を返す関数
  • TEXT関数 – 書式設定によって文字列の形式を整える関数

8. まとめ

UNICHAR関数は、Unicodeコードから任意の文字を取得できる便利な関数です。
特殊記号や多言語対応、装飾用文字などを簡単に挿入でき、視覚的にも分かりやすい表示が可能となります。
UNICODE関数との併用で、双方向の文字コード操作がより柔軟になります。

9. 対応バージョン

UNICHAR関数はExcel 2013以降で使用可能です。
それ以前のバージョンではサポートされておらず、CHAR関数などを用いた制限付きの対応が必要です。