TYPE関数 – セル内のデータの種類を数値で返す関数
1. 使い方と活用例
TYPE関数は、指定した値やセル参照のデータの型(種類)を判定し、対応する数値を返す関数です。
条件分岐やエラーチェックの前処理として、データ型に応じた処理を行うために活用されます。
2. 基本の書式
=TYPE(値)
3. 引数の説明
- 値 – データ型を判定したいセルまたは値を指定します。
4. 使用シーン
- セルの値が数値か文字列かを判別して処理を分けたいとき
- ユーザー入力の内容に応じてIF関数などの動作を制御したいとき
- 関数の戻り値が配列か単一の値かを確認したいとき
5. 応用のポイント
TYPE関数の戻り値は以下のように決まっています。これらを基に、IF関数やCHOOSE関数などと組み合わせて使うと、柔軟なロジックが組めます。
ただし、TYPE関数はエラー型の内容は判定できますが、TRUE/FALSEのような論理値については注意が必要です。
6. 具体例とその解説
=TYPE(123)
数値「123」の型は数値型であるため、結果は 1 です。
=TYPE("Excel")
文字列「Excel」は文字列型なので、結果は 2 です。
=TYPE(TRUE)
論理値 TRUE の型は論理値型なので、結果は 4 です。
=TYPE(#N/A)
エラー値の場合は 16 が返されます。
7. 関連関数の紹介
- ISNUMBER関数 – 値が数値かどうかを判定する関数
- ISTEXT関数 – 値が文字列かどうかを判定する関数
- ISLOGICAL関数 – 値が論理値(TRUE/FALSE)かどうかを判定する関数
- ISERROR関数 – 値がエラーかどうかを判定する関数
8. まとめ
TYPE関数は、セルや式の結果がどのようなデータ型であるかを判定できるシンプルかつ有用な関数です。
データの入力チェックや、条件分岐処理の前提条件として役立ちます。
9. 対応バージョン
TYPE関数は、Excelのすべてのバージョン(Excel 2007以降)で使用可能