TRIM関数 – 文字列操作

TRIM関数 – 文字列から不要なスペースを取り除く関数


1. 使い方と活用例

TRIM関数は、文字列内の先頭・末尾のスペースおよび、文字列の途中にある複数のスペースを1つにまとめる関数です。
データ入力時の余分な空白を削除し、クリーンなデータを整えるのに役立ちます。

2. 基本の書式

=TRIM(文字列)

3. 引数の説明

  • 文字列 – スペースを削除したい対象の文字列、またはセル参照を指定します。

4. 使用シーン

  • コピー&ペーストで取り込んだデータに余分な空白が含まれているとき
  • VLOOKUPやIF関数などで一致しない原因を空白と特定したいとき
  • ユーザー入力データの整形処理を行いたいとき

5. 応用のポイント

TRIM関数は、全角スペースには対応していないため、日本語データの整形では SUBSTITUTE関数などと併用することが多いです。
また、途中のスペースを完全に削除したい場合は、SUBSTITUTE関数で ” ” を “” に置換する必要があります。

6. 具体例とその解説

=TRIM("  Excel   関数  ")

この式では、前後の空白が削除され、途中の複数スペースが1つにまとめられて、
結果は “Excel 関数” になります。

=TRIM(A1)

セルA1に「 東京 」と入力されている場合、結果は「東京」となり、余分なスペースが除去されます。

7. 関連関数の紹介

  • CLEAN関数 – 印刷できない制御文字を削除する関数
  • SUBSTITUTE関数 – 特定の文字列を別の文字列に置き換える関数
  • TEXT関数 – 数値や日付を書式指定した文字列に変換する関数
  • LEN関数 – 文字列の長さ(文字数)を返す関数

8. まとめ

TRIM関数は、データのクリーニングや前処理に不可欠な関数であり、
空白による不一致や集計エラーを防ぐのに役立ちます。
特に、外部から取り込んだデータを扱う際には、定番の整形関数として重宝されます。

9. 対応バージョン

TRIM関数は、すべてのバージョンのExcel(Excel 2007以降)で使用可能です。