TEXT関数 – 文字列操作

TEXT関数 – 数値や日付を指定した表示形式で文字列に変換する関数


1. 使い方と活用例

TEXT関数は、数値や日付・時刻などを、指定した表示形式に従って文字列として整形する関数です。
表示形式のカスタマイズが可能で、日付のフォーマットや通貨、桁区切りなども自在に変換できます。

2. 基本の書式

=TEXT(値, 表示形式)

3. 引数の説明

  • – 表示形式を適用したい数値や日付、セル参照などを指定します。
  • 表示形式 – ダブルクォーテーション(”)で囲んだ書式指定文字列を指定します。
    例:”#,##0″、”yyyy/mm/dd”、”¥#,##0.00″ など。

4. 使用シーン

  • 日付を「2025年4月1日」のように和式に表示したいとき
  • 数値に通貨記号やパーセント、単位を付けて表示したいとき
  • VLOOKUPや連結で表示される値の見た目を整えたいとき

5. 応用のポイント

TEXT関数を使うと、セルの見た目だけでなく関数の戻り値自体を整形された文字列として扱えるため、
連結やラベル表示、印刷レイアウトなどに非常に便利です。
ただし、出力は文字列になるため、計算に使用する場合は注意が必要です。

6. 具体例とその解説

=TEXT(1234.5, "#,##0")

数値1234.5を「1,235」のようにカンマ区切りで表示します(四捨五入)。

=TEXT(TODAY(), "yyyy年mm月dd日")

今日の日付を「2025年04月01日」の形式で表示します。日付関数と組み合わせると便利です。

=TEXT(0.85, "0.0%")

0.85 を「85.0%」という形式で表示します。

=TEXT(1234, "¥#,##0")

1234 を「¥1,234」という通貨形式で表示します。

7. 関連関数の紹介

  • FIXED関数 – 小数点以下の桁数を指定して数値を文字列に変換する関数
  • TEXTJOIN関数 – 複数の文字列を区切り付きで結合する関数
  • VALUE関数 – 文字列として表された数値を数値に変換する関数
  • DATE関数 – 年・月・日を指定して日付を作成する関数

8. まとめ

TEXT関数は、数値や日付・時刻を目的に応じた書式で文字列として整形する強力な関数です。
視覚的な表示整形や出力形式のカスタマイズ、文字列連結処理など、さまざまな場面で活躍します。

9. 対応バージョン

TEXT関数は、すべてのバージョンのExcel(Excel 2007以降)で使用可能です。