SUBSTITUTE関数 – 文字列内の特定の文字列を置き換える関数
1. 使い方と活用例
SUBSTITUTE関数は、指定された文字列の中から、特定の文字または語句を他の文字に置き換える関数です。
入力ミスの修正、表記の統一、文字列の加工処理などに幅広く利用されます。
2. 基本の書式
=SUBSTITUTE(文字列, 検索文字列, 置換文字列, [置換対象の出現回数])
3. 引数の説明
- 文字列 – 置換の対象となる文字列やセル参照を指定します。
- 検索文字列 – 入力文字列の中で置き換えたい部分を指定します。
- 置換文字列 – 検索文字列と置き換える文字列を指定します。
- [置換対象の出現回数] – (省略可)文字列内でどの出現回数の文字を置き換えるかを指定します。
指定しない場合は、すべての該当箇所が置き換えられます。
4. 使用シーン
- 文章中の誤字・旧用語を一括で修正したいとき
- スペースや記号を削除・変換したいとき
- 特定の出現位置だけを対象に置換したいとき
5. 応用のポイント
SUBSTITUTE関数は、すべての一致を置き換えるだけでなく、
第4引数を指定することで、特定の位置に現れた一致のみを置き換えることができます。
TRIM関数やTEXT関数と組み合わせることで、より高度な文字列整形にも対応可能です。
6. 具体例とその解説
=SUBSTITUTE("Excel関数は便利", "関数", "機能")
「Excel関数は便利」という文字列の中の「関数」を「機能」に置き換え、結果は
「Excel機能は便利」 になります。
=SUBSTITUTE("A,B,C,D", ",", "/", 2)
2つ目に出現するカンマだけをスラッシュに置き換えます。
結果は 「A,B/C,D」 になります。
=SUBSTITUTE(A1, " ", "")
全角スペース(全角空白)を削除したい場合の例です。
TRIM関数では除去できない全角空白にも対応できます。
7. 関連関数の紹介
- REPLACE関数 – 位置と長さを指定して文字列の一部を置き換える関数
- TEXT関数 – 数値や日付を書式付きで文字列化する関数
- TRIM関数 – 余分なスペースを削除する関数(半角のみ)
- TEXTSPLIT関数 – 区切り文字で文字列を分割する動的配列関数
8. まとめ
SUBSTITUTE関数は、文字列中の特定部分を自在に置換できる強力な文字列操作関数です。
特定の回数にだけ反応させる機能や、他関数との連携によってデータのクレンジングや書式統一を効率的に行えます。
9. 対応バージョン
SUBSTITUTE関数は、Excel 2007以降のすべてのバージョンで使用可能です。