SIN関数 – 指定した角度(ラジアン)の正弦(sine)を求める関数
1. 使い方と活用例
SIN関数は、三角関数の「正弦(sine)」を求める関数です。
指定された角度(ラジアン)に対するsin値を計算し、円運動、波形、周期関数などの数理モデルでよく利用されます。
2. 基本の書式
=SIN(数値)
3. 引数の説明
- 数値 – 正弦を求めたい角度を「ラジアン」で指定します。
4. 使用シーン
- 物理学や工学における振動・波動モデルの計算
- グラフ描画におけるsinカーブの生成
- 三角形の辺と角度の関係計算
5. 応用のポイント
SIN関数は、角度をラジアンで指定する必要があります。
度(°)を入力する場合は、RADIANS
関数でラジアンに変換するか、角度 × PI()/180
として指定します。
逆関数であるASIN関数を使えば、sin値から角度を求めることもできます。
6. 具体例とその解説
=SIN(PI()/2)
π/2ラジアン(90度)におけるsin値は 1 になります。
=SIN(RADIANS(30))
30度のsin値は 0.5 です。RADIANS関数でラジアンに変換しています。
=SIN(A1*PI()/180)
セルA1に「45」が入力されている場合、45度のsin値を求める式です。結果は 約0.707 になります。
7. 関連関数の紹介
- COS関数 – 指定角度の余弦(cos)を求める関数
- TAN関数 – 指定角度の正接(tan)を求める関数
- ASIN関数 – sinの逆関数(アークサイン)を返す関数
- RADIANS関数 – 度数をラジアンに変換する関数
- PI関数 – 円周率 π を返す関数
8. まとめ
SIN関数は、基本的な三角関数のひとつであり、ラジアンで指定した角度に対するsin値を計算します。
周期運動や幾何計算などの多くの分野で広く使用される関数です。
9. 対応バージョン
SIN関数は、Excelのすべてのバージョン(Excel 2007以降)で使用可能です。