SEQUENCE関数 – 数値の連続した配列を生成する関数
1. 使い方と活用例
SEQUENCE関数は、指定した行数・列数・開始値・増分に基づいて、連続する数値の配列を自動生成する関数です。
スピル機能により、セル範囲に自動的に展開されるため、手作業による入力を効率化できます。
2. 基本の書式
=SEQUENCE(行数, [列数], [開始値], [増分])
3. 引数の説明
- 行数 – 生成する行の数を指定します。
- [列数] – 生成する列の数を指定します(省略時は1列)。
- [開始値] – 最初の数値を指定します(省略時は1)。
- [増分] – 各ステップの増加(または減少)量を指定します(省略時は1)。
4. 使用シーン
- 連番リストやインデックス番号を簡単に作成したいとき
- 日付や時系列のデータを自動生成したい場合
- テーブルやチャートのX軸など、等間隔の数値が必要なとき
5. 応用のポイント
SEQUENCE関数は、動的に変化する配列と組み合わせて使うことで、柔軟なデータ生成が可能になります。
例えばROWS関数やCOUNTA関数と組み合わせれば、リストの長さに応じて動的に連番を生成できます。
また、開始値や増分にマイナス値を指定することで、逆順の配列も作成可能です。
6. 具体例とその解説
=SEQUENCE(5)
1から始まる縦に並んだ5つの連番(1〜5)が生成されます。
=SEQUENCE(3, 4, 10, 5)
3行×4列の配列が生成され、10から始まり、5ずつ増加していく数値が左から右、上から下に並びます。
結果は次の通り:
10 15 20 25
30 35 40 45
50 55 60 65
7. 関連関数の紹介
- RANDARRAY関数 – ランダムな数値配列を生成する関数
- ROW関数 – 指定したセルの行番号を返す関数
- COLUMN関数 – 指定したセルの列番号を返す関数
- INDEX関数 – 配列の特定の位置にある値を返す関数
8. まとめ
SEQUENCE関数は、規則的な数値配列を簡単かつ動的に作成できる強力な関数です。
スピル機能と併せて活用することで、日常的なデータ処理から高度な分析まで幅広く対応可能です。
9. 対応バージョン
SEQUENCE関数は、Microsoft 365 および Excel 2021以降のバージョンで使用可能です。旧バージョンでは利用できません。