REGEXTEST関数 – 正規表現による一致判定を行う関数
1. 使い方と活用例
REGEXTEST関数は、指定した文字列が特定の正規表現パターンに一致するかどうかを論理値(TRUE/FALSE)で返す関数です。
文字列のパターンチェック、入力形式の検証、文字の含有チェックなどに非常に便利です。
2. 基本の書式
=REGEXTEST(文字列, 正規表現)
3. 引数の説明
- 文字列 – パターンに一致するかを調べたい文字列。
- 正規表現 – 判定に使う正規表現のパターン文字列。
4. 使用シーン
- メールアドレスや電話番号などの書式チェック
- 特定のキーワードや形式が含まれているかの検出
- 入力内容が英数字のみか、日本語を含むかなどの条件分岐に
5. 応用のポイント
REGEXTEST関数は、正規表現の柔軟性を活かして文字列の一致・不一致を判定できます。
判定結果は TRUE
または FALSE
で返され、IF関数などと組み合わせて動的な処理が可能になります。
正規表現の書き方により、部分一致や先頭一致、文字クラスなど多彩なマッチングが可能です。
6. 具体例とその解説
=REGEXTEST("abc123", "[0-9]+")
「abc123」の中に数字が1文字以上含まれているかを判定。結果は TRUE。
=REGEXTEST("hello@example.com", "^[^@]+@[^@]+\\.[a-z]{2,}$")
メールアドレスの形式に一致するかをチェック。結果は TRUE。
=REGEXTEST("山田太郎", "[a-zA-Z]")
「山田太郎」がアルファベットを含むかどうかを判定。結果は FALSE。
7. 関連関数の紹介
- REGEXEXTRACT関数 – 正規表現に一致した文字列を抽出する関数
- REGEXREPLACE関数 – 正規表現に一致した文字列を置換する関数
- TEXT関数 – 文字列の書式を整える関数
- IF関数 – 判定結果を条件分岐処理に利用する関数
8. まとめ
REGEXTEST関数は、文字列が特定のパターンに一致するかどうかを正規表現で柔軟にチェックできる関数です。
入力検証やデータ分類、条件分岐などに幅広く応用でき、高度な文字列処理を可能にします。
9. 対応バージョン
REGEXTEST関数は、Microsoft 365 または Excel 2021以降で使用可能です。
それ以前のバージョンでは利用できません。