RADIANS関数 – 角度(度)をラジアンに変換する関数
1. 使い方と活用例
RADIANS関数は、角度を「度」単位から「ラジアン」単位に変換する関数です。
三角関数(SIN、COS、TANなど)を使用する際は、角度をラジアンで指定する必要があるため、その変換に利用されます。
関数グラフの作成や物理計算など、理系の分野で特によく使われます。
2. 基本の書式
=RADIANS(angle)
3. 引数の説明
- angle – 必須。度単位で指定した角度(例:180、90など)を入力します。
4. 使用シーン
- SINやCOS関数など、ラジアン単位が前提の関数で角度を扱う場合。
- 数学や物理の公式をExcelで再現したいとき。
- 角度をパイ(π)単位で扱いたい場面で、換算を自動化したいとき。
5. 応用のポイント
1度は約0.017453ラジアンに相当します。
RADIANS関数はこの換算係数(π/180)を自動で適用してくれるため、毎回手動で計算する手間が省けます。
逆に、ラジアンから度に変換したい場合は、DEGREES関数を使用します。
6. 具体例とその解説
たとえば、180度をラジアンに変換したい場合は、次のように入力します。
=RADIANS(180)
この結果は 3.141593
となり、π(パイ)の値(約3.14159)に相当します。
また、45度を変換する場合は次の通りです。
=RADIANS(45)
結果は 0.785398
となり、π/4(パイの4分の1)に相当します。
7. 関連関数の紹介
- DEGREES関数 – ラジアンを度に変換する関数。
- SIN関数 – ラジアン角の正弦(サイン)を求める関数。
- COS関数 – ラジアン角の余弦(コサイン)を求める関数。
- TAN関数 – ラジアン角の正接(タンジェント)を求める関数。
- PI関数 – 円周率(π)の値を返す関数。
8. まとめ
RADIANS関数は、三角関数や幾何学計算を行う際に必須の角度変換ツールです。
度単位の角度を正確かつ簡単にラジアンに変換できるため、数学・工学・物理など多様な分野で活用されます。
DEGREES関数とセットで覚えておくと便利です。
9. 対応バージョン
RADIANS関数は、Excel 2007以降すべてのバージョンで使用可能です。
Microsoft 365、Excel Onlineでも問題なく動作します。