POWER関数 – 数学/三角

POWER関数 – 指定した数値のべき乗(累乗)を計算する関数


1. 使い方と活用例

POWER関数は、指定した数値(底数)を、指定した指数で累乗(べき乗)して、その結果を返す関数です。
たとえば「2の3乗(=8)」や「5の平方根(=5の1/2乗)」など、数学的な指数計算が簡単に行えます。

2. 基本の書式

=POWER(数値, 指数)

3. 引数の説明

  • 数値 – 底となる数値(累乗される元の数)。
  • 指数 – 指定した数値を何乗するかを表す数(正の数、負の数、小数すべて可)。

4. 使用シーン

  • 2乗(平方)、3乗(立方)、n乗などの計算
  • 平方根、立方根などの逆数の指数計算(例:1/2乗)
  • 成長率や金融計算で累乗を使いたい場面

5. 応用のポイント

POWER関数は、次の式と同じ結果を返します。
=数値 ^ 指数
つまり =POWER(3, 4)=3^4 と同じ意味です。
指数に小数を指定すればルート(根号)計算も可能です(例:1/2で平方根、1/3で立方根)。

6. 具体例とその解説

=POWER(2, 3)

2の3乗を計算。
2 × 2 × 2 = 8

=POWER(9, 0.5)

9の平方根(√9)を求める例。
結果は 3

=POWER(27, 1/3)

27の立方根を求める例。
結果は 3(3 × 3 × 3 = 27)

=POWER(A1, 2)

セルA1の値を2乗する例。
動的な計算として、セル参照と併用すると便利です。

7. 関連関数の紹介

  • ^(累乗演算子)– POWER関数と同じ意味の数式記号
  • SQRT関数 – 数値の平方根(√)を返す関数
  • EXP関数 – 自然対数の底「e」の累乗(e^x)を求める関数
  • LOG関数 – 指定した底の対数を求める関数(べき乗の逆)

8. まとめ

POWER関数は、累乗計算を柔軟に行うための便利な数値関数です。
小数や負の指数も扱えるため、指数的な変化の表現や、ルート計算など多用途に対応できます。
セル参照や他の関数と組み合わせることで、応用範囲がさらに広がります。

9. 対応バージョン

POWER関数は、Excel 2007以降のすべてのバージョンで使用可能です。