NOW関数 – 現在の日付と時刻を返す関数
1. 使い方と活用例
NOW関数は、システムの現在日時を取得し、日付と時刻の両方を返します。
リアルタイムで現在の日時をセルに表示したり、時間を基準にした計算を行う際に活用されます。
2. 基本の書式
=NOW()
3. 引数の説明
- 引数は不要です。括弧は必ず記述します。
4. 使用シーン
- リアルタイムで日付と時刻を表示するダッシュボードの作成
- ファイルの更新日時や処理時刻の記録
- 現在時刻と指定時間の差を用いた経過時間の計算
5. 応用のポイント
NOW関数は、ワークシートが再計算されるたびに値が更新されます(手動再計算またはセル編集時)。
日付や時刻の表示形式は、セルの書式設定で自由に変更可能です(例:「yyyy/mm/dd hh:mm:ss」など)。
日付のみが必要な場合は、TODAY関数を使用します。
6. 具体例とその解説
=NOW()
この式を使用すると、たとえば 2025/04/04 14:35 のように、現在の日付と時刻がセルに表示されます。
表示される形式は、セルの書式に依存します。
=NOW() - A1
この式では、A1に記録された日時との差(経過時間)を求めます。
結果は「日数(少数)」で返されるため、「[h]:mm」などの形式で表示することで経過時間が分かります。
7. 関連関数の紹介
- TODAY関数 – 現在の日付(時刻なし)を返す関数
- TIME関数 – 時・分・秒を指定して時刻を作成する関数
- TEXT関数 – 日時を指定書式で文字列として整形する関数
- DATEDIF関数 – 2つの日付の差を年・月・日などで計算する関数
8. まとめ
NOW関数は、現在の日時を動的に取得するためのシンプルで実用的な関数です。
自動更新される性質を活かして、進捗管理や記録用途に広く使われます。
日付だけが必要な場合や、特定の書式で表示したい場合は、TODAY関数やTEXT関数との併用が効果的です。
9. 対応バージョン
NOW関数は、Excel 2003以降のすべてのバージョンで使用可能です。