MINUTE関数 – 時刻から「分」の部分を数値で抽出する関数
1. 使い方と活用例
MINUTE関数は、Excelの時刻データから「分」の部分(0~59)を数値として抽出する関数です。
時刻の一部を分単位で処理・抽出したいときに便利で、時間計算やスケジュール管理、ログデータの分析などに広く利用されます。
2. 基本の書式
=MINUTE(serial_number)
3. 引数の説明
- serial_number – 必須。対象となる時刻や日時の値(またはセル参照)。
4. 使用シーン
- 「12:45:30」のような時刻から「45」という分の値だけを取り出したい場合。
- ログやシステム記録の中から、特定の「分」単位でフィルターや分類をしたい場合。
- 分単位の集計や時間別の傾向分析を行いたい場合。
5. 応用のポイント
MINUTE関数は、時刻や日時(シリアル値)を対象とし、指定された値から分の部分のみを抽出します。
たとえば、”14:20″ や “2025/4/2 14:20” といった値のどちらでも使用可能です。
秒や時を取り出したい場合は、SECOND関数やHOUR関数を併用します。
6. 具体例とその解説
セルA1に「13:45:00」という時刻が入力されている場合、次の式を使うと:
=MINUTE(A1)
結果は「45」になります。これは時刻「13:45:00」の中の「分」部分です。
また、日時が含まれる場合でも問題なく使用できます:
=MINUTE("2025/04/02 09:18:00")
この場合、結果は「18」になります。
7. 関連関数の紹介
- HOUR関数 – 時刻から「時」の部分を抽出する関数
- SECOND関数 – 時刻から「秒」の部分を抽出する関数
- TIME関数 – 時・分・秒から時刻を作成する関数
- NOW関数 – 現在の日時を返す関数
- TEXT関数 – 時刻を「mm」などの書式で文字列として抽出・表示する関数
8. まとめ
MINUTE関数は、時刻データから「分」の情報を簡単に取り出すことができる関数です。
時間データを細かく分解して処理したいときや、分単位のフィルタリング・集計を行いたい場合に有効です。
他の時間関連関数と併用することで、より柔軟な時間処理が可能になります。
9. 対応バージョン
Excel 2003以降のすべてのバージョンで使用可能です。
Excel 365、Excel Online など、最新バージョンでも利用できます。