MAXA関数 – 数値や論理値を含む最大値を求める関数
1. 使い方と活用例
MAXA関数は、指定した引数の中から数値、論理値、文字列形式の数値などを含めて最大値を返す関数です。
通常のMAX関数では無視されるTRUE/FALSEなどの論理値も評価対象になるため、
データに混在する形式の値も含めて正確に最大値を求めたい場合に便利です。
2. 基本の書式
=MAXA(value1, [value2], ...)3. 引数の説明
- value1 – 評価対象の最初の値。数値、論理値、またはそれらを含むセル範囲を指定可能です。
- [value2], … – （省略可能）追加の値またはセル範囲。最大255個まで指定できます。
4. 使用シーン
- TRUE（=1）やFALSE（=0）を含むデータの中から最大値を求めたいとき
- 文字列として入力された数値（例：”5″）も含めて評価したいとき
- 論理値も含む混在データの中での最大値判定
5. 応用のポイント
MAXA関数では以下のように値が解釈されます。
- TRUE → 1
- FALSE → 0
- 数値として扱える文字列（例：”3″） → 数値として評価
- 空白セル → 無視
このため、MAX関数とは異なる結果になる場合があるため、データの内容をよく確認して使用することが重要です。
6. 具体例とその解説
=MAXA(5, TRUE, FALSE, "7")
この式では、数値5、TRUE（=1）、FALSE（=0）、”7″（=7）が評価されます。
結果は7で、”7″という文字列も数値として正しく認識されます。
=MAXA(A1:A5)
セル範囲A1:A5に、数値、TRUE/FALSE、数値形式の文字列などが含まれている場合、すべてを含めた中での最大値が返されます。
論理値を考慮した評価が必要な場面では、MAX関数よりも正確な結果が得られます。
7. 関連関数の紹介
- MAX関数 – 数値のみを対象に最大値を求める関数
- MINA関数 – 数値や論理値を含めた最小値を求める関数
- AVERAGEA関数 – 論理値も含めて平均値を求める関数
- IF関数 – 条件に応じた値を出力する条件分岐の基本関数
8. まとめ
MAXA関数は、論理値や文字列形式の数値などを含む多様なデータ型を正確に評価できる関数です。
混在データを扱う場面や、TRUE/FALSEを数値として扱いたいときには、MAX関数よりも適切に動作します。
データ内容をよく確認し、意図通りの評価がされるよう活用しましょう。
9. 対応バージョン
Excel 2003以降のすべてのバージョンで使用可能です。