MAX関数 – 指定した数値の中から最大値を求める関数
1. 使い方と活用例
MAX関数は、指定した複数の数値またはセル範囲の中から最大の値を返す関数です。
シンプルで汎用性が高く、成績の最高点、売上の最大値、データの上限確認など、さまざまな場面で活用されます。
2. 基本の書式
=MAX(number1, [number2], ...)
3. 引数の説明
- number1 – 評価対象となる最初の数値、または数値を含むセル範囲。
- [number2], … – (省略可能)追加の数値またはセル範囲。最大255個まで指定可能です。
4. 使用シーン
- テストの最高点や売上データの最大値を取得したいとき
- 入力されたデータの中から最大値を自動で抽出したいとき
- 条件付き書式などで最大値に対して色分けを行いたいとき
5. 応用のポイント
MAX関数は数値のみを評価対象とします。
TRUEやFALSEなどの論理値、文字列などは無視されます(セル参照で論理値を含む場合も同様)。
論理値も含めて評価したい場合は、MAXA関数の使用を検討するとよいでしょう。
6. 具体例とその解説
=MAX(10, 20, 5)
この式は、3つの数値の中から最大値である20を返します。
=MAX(A1:A10)
セル範囲A1からA10に含まれる数値の中で最大値を返します。
空白セルや文字列、論理値などは無視されます。
7. 関連関数の紹介
- MIN関数 – 指定した数値の中から最小値を求める関数
- MAXA関数 – 数値や論理値を含めた最大値を求める関数
- LARGE関数 – n番目に大きい値を取得する関数
- IF関数 – 条件付きで値を返す関数。MAX関数と組み合わせて条件付き最大値の取得が可能
8. まとめ
MAX関数は、Excelにおける基本的かつ最も利用頻度の高い統計関数のひとつです。
純粋に数値のみを対象とするため、シンプルで正確な最大値計算が可能です。
必要に応じて、他の関数と組み合わせることで、より高度な分析にも対応できます。
9. 対応バージョン
Excel 2003以降のすべてのバージョンで使用可能です。