ISOWEEKNUM関数 – ISO 8601形式に基づいた週番号を返す関数
1. 使い方と活用例
ISOWEEKNUM関数は、指定された日付がISO 8601形式において何週目に該当するかを返す関数です。
ISO 8601では、1月4日を含む週を「第1週」と定義し、週の始まりは常に月曜日です。
この関数は、週ベースでの業務管理や国際基準に沿った週番号付けを行いたい場合に有効です。
2. 基本の書式
=ISOWEEKNUM(シリアル値)
3. 引数の説明
- シリアル値 – 対象となる日付。日付形式または日付シリアル値を指定します。
4. 使用シーン
- 国際的な週番号体系(ISO 8601)に準拠したスケジュール管理
- ヨーロッパなど、ISO週番号が一般的に使われる地域向けのレポート作成
- 週単位での売上、業務実績などの集計処理
5. 応用のポイント
ISOWEEKNUM関数は、WEEKNUM関数とは異なり週の開始日が月曜日で固定されています。
また、1月1日を含む週が必ず第1週になるわけではない点にも注意が必要です。
ISO規格では、「その年の最初の木曜日を含む週」が第1週となります。
そのため、1月1日が年の最終週に含まれることもあります。
6. 具体例とその解説
=ISOWEEKNUM(DATE(2025, 1, 1))
2025年1月1日は水曜日ですが、ISO規格ではこの週は「2025年第1週」として扱われます。
この式の結果は1
となります。
=ISOWEEKNUM(DATE(2024, 12, 31))
2024年12月31日は火曜日ですが、ISO週では「2025年第1週」に属します。
この式も1
を返します。
7. 関連関数の紹介
- WEEKNUM関数 – 指定した日付の週番号を返す関数(週の開始曜日を指定可能)
- YEAR関数 – 指定した日付から年を抽出する関数
- DATE関数 – 年・月・日から日付を作成する関数
- TEXT関数 – 日付を「yyyy-mm」や「ddd」などの形式で文字列に変換する関数
8. まとめ
ISOWEEKNUM関数は、ISO 8601準拠の週番号を正確に取得したい場合に非常に有効です。
国際的なスケジュール調整や週単位の集計業務において、曜日の起点や週の定義を誤ることなく処理できます。
WEEKNUM関数との違いをしっかり理解して使い分けることが重要です。
9. 対応バージョン
ISOWEEKNUM関数は、Excel 2013以降で使用可能です。
それ以前のバージョンではこの関数は利用できませんので、週番号の算出には別の手法が必要です。