ISFORMULA関数 – セルに数式が入力されているかどうかを判定する関数
1. 使い方と活用例
ISFORMULA関数は、指定したセルに数式が含まれているかどうかを判定し、含まれていれば TRUE、そうでなければ FALSE を返す関数です。
データの入力形式や構造の整合性を確認する場面でよく使われます。
2. 基本の書式
=ISFORMULA(reference)3. 引数の説明
- reference – 必須。数式が含まれているかどうかを調べるセルの参照。単一のセルのみ指定可能。
4. 使用シーン
- セルに直接入力された値と、数式によって算出された値を区別したい場合。
- 他人が作成したワークシートの構造を確認・監査したい場合。
- セルが静的値か動的計算結果かを識別して、処理を分けたい場合。
5. 応用のポイント
ISFORMULA関数は、セルに「=」から始まる数式が含まれているかを検出します。
見た目が計算結果であっても、セルに直接数値が入力されている場合は FALSE を返します。
文字列として数式らしきものが入力されていても、実際の数式でなければ FALSE です。
6. 具体例とその解説
A1セルに次の数式が入力されている場合
=SUM(B1:B5)次の式を使用すると
=ISFORMULA(A1)
結果は TRUE になります。
A1セルに「100」などの固定値が直接入力されている場合
=ISFORMULA(A1)
結果は FALSE になります。
7. 関連関数の紹介
- FORMULATEXT関数 – セル内の数式を文字列として表示する関数
- ISNUMBER関数 – 値が数値かどうかを判定する関数
- ISTEXT関数 – 値が文字列かどうかを判定する関数
- TYPE関数 – 値のデータ型を数値で返す関数
- IF関数 – 条件によって処理を分ける汎用関数
8. まとめ
ISFORMULA関数は、セルに数式が入力されているかどうかを簡単に調べるための便利な関数です。
ワークシートの構造分析や監査、条件付き書式の制御などに応用でき、Excel業務の精度向上に貢献します。
9. 対応バージョン
Excel 2013以降で使用可能です。
Excel 365、Excel 2019、Excel Online にも対応しています。