ISBLANK関数 – セルが空白かどうかを判定する関数
1. 使い方と活用例
ISBLANK関数は、指定したセルが空白であるかどうかを判定し、空白であれば TRUE、そうでなければ FALSE を返す関数です。
データ入力チェックや、条件付き処理の判断材料として多くの場面で活用されます。
2. 基本の書式
=ISBLANK(value)
3. 引数の説明
- value – 必須。空白かどうかを判定する対象のセル参照。
4. 使用シーン
- 入力されていないセルを検出し、注意喚起や入力促進の処理を行いたい場合。
- IF関数と組み合わせて、空白時に特定のメッセージや値を返すようにしたい場合。
- データの有無によって書式や数式の動作を切り替えたい場合。
5. 応用のポイント
ISBLANK関数は、セルに何のデータも入力されていない場合のみ TRUE を返します。
ただし、数式が入力されていてその結果が空文字(””)の場合は FALSE を返します。
空文字は空白とは扱われないため、=IF(A1="",...)
などの式と使い分けることが重要です。
6. 具体例とその解説
セル A1 に何も入力されていない場合
=ISBLANK(A1)
結果は TRUE になります。
セル A1 に次のような式が入っている場合
=IF(B1=1, "OK", "")
=ISBLANK(A1)
この場合、A1 は空文字(””)が返されているため、ISBLANK(A1) は FALSE になります。
7. 関連関数の紹介
- IF関数 – 条件に応じた処理を実行する関数
- ISNUMBER関数 – 値が数値かどうかを判定する関数
- ISTEXT関数 – 値が文字列かどうかを判定する関数
- LEN関数 – 文字数を取得する関数(空文字との判別に利用可能)
- COUNTA関数 – 範囲内の空白でないセルの数を数える関数
8. まとめ
ISBLANK関数は、セルが完全に空かどうかを判定するための基本的な検査関数です。
空文字(””)との違いを理解し、IF関数などと組み合わせて活用することで、柔軟なエラーチェックや入力補助処理が可能になります。
9. 対応バージョン
Excel 2003以降のすべてのバージョンで使用可能です。
Excel 365、Excel 2019、Excel Online にも対応しています。