HYPERLINK関数 – セルにクリック可能なハイパーリンクを設定する関数
1. 使い方と活用例
HYPERLINK関数は、指定したURLやファイルパスへのリンクを作成し、クリックでその場所へ移動できるようにする関数です。
リンクに表示するテキストも任意で設定できるため、見た目にもわかりやすいリンクを作成できます。
2. 基本の書式
=HYPERLINK(link_location, [friendly_name])3. 引数の説明
- link_location – 移動先のURL、ファイルパス、またはセル参照を文字列で指定します。
- friendly_name（省略可能）– リンクとして表示されるテキストや数式を指定します。省略するとリンク先がそのまま表示されます。
4. 使用シーン
- Webサイトへのリンクをセルに設定したい場合
- Excel内の別シートやセル、ファイルへのジャンプリンクを作成する場合
- フォルダやPDF、画像などの外部ファイルを開くためのリンクを設けたい場合
5. 応用のポイント
HYPERLINK関数は、外部のWebページだけでなく、同一ファイル内のシートやセル、ローカルフォルダ、ネットワークドライブ上のファイルなどにもリンクできます。
動的なリンクテキストや、IF関数などと組み合わせて条件付きリンクを作ることも可能です。
リンク先に日本語を含む場合は、パスのエンコードやファイル構成に注意してください。
6. 具体例とその解説
=HYPERLINK("https://www.example.com", "会社サイト")この式では、「会社サイト」というテキストがリンクとして表示され、クリックすると「https://www.example.com」に移動します。
=HYPERLINK("[報告書.xlsx]Sheet1!A1", "報告書の先頭へ")この式では、別のExcelブック「報告書.xlsx」の「Sheet1!A1」セルにジャンプするリンクを作成します。
=HYPERLINK("C:\資料\説明書.pdf", "説明書を開く")この式では、ローカルフォルダに保存されたPDFファイル「説明書.pdf」を開くリンクを作成します。
7. 関連関数の紹介
- TEXT関数 – 表示形式を整えてリンクテキストを動的に作成できる関数
- IF関数 – 条件によってリンクを切り替えられる関数
- INFO関数 – パス情報を取得して動的リンクに活用可能な関数
- CONCAT関数 – リンク先や表示名を文字列で連結して使う関数
8. まとめ
HYPERLINK関数は、Excelのセルに直接クリック可能なリンクを設定する非常に便利な関数です。
外部Webサイト、社内ファイル、他のシートなど、さまざまな場所へ移動できるリンクを柔軟に作成でき、資料のナビゲーション性や操作性を高めます。
9. 対応バージョン
HYPERLINK関数は、Excelのすべてのバージョンで使用可能です。
旧バージョンからExcel 365まで互換性があり、安心して使用できます。