HEX2OCT関数 – エンジニアリング

HEX2OCT関数 – 16進数を8進数に変換する関数


1. 使い方と活用例

HEX2OCT関数は、16進数(Hexadecimal)で表された数値を、8進数(Octal)に変換して返す関数です。
数値システムの変換や、デジタル回路・コンピュータ関連の計算で役立ちます。
特に進数の異なるシステム間でのデータ表現を扱う際に便利です。

2. 基本の書式

=HEX2OCT(number, [places])

3. 引数の説明

  • number – 変換する16進数の文字列(最大10桁、正負対応、例:”1F”)。
  • places(省略可能)– 結果の8進数を表示する桁数を指定します。足りない桁は0で埋められます。

4. 使用シーン

  • 16進数で与えられたデータ(例:カラーコード、メモリアドレスなど)を8進数に変換したいとき
  • 進数間変換の学習や確認用に
  • デジタル信号処理や通信、電子工作での基数変換に

5. 応用のポイント

HEX2OCT関数は、2の補数表現を採用しており、負の16進数も変換可能です(たとえば “FFFFFFFFFF” は -1 を意味します)。
places引数を指定することで、結果の桁数を統一でき、0埋めによる整った表示が可能になります。
ただし、placesに指定できる最大桁数は最大10桁の2の補数範囲内である必要があります。

6. 具体例とその解説

=HEX2OCT("1F")

この式では、16進数「1F」(=10進数31)を8進数に変換し、「37」と表示されます。

=HEX2OCT("1F", 4)

この式では、同じ変換結果を4桁で表示するように指定しているため、「0037」と表示されます。

=HEX2OCT("FFFFFFFFFF")

この式では、2の補数表現で「-1」に相当する16進数を8進数に変換し、「7777777777」と返します。

7. 関連関数の紹介

8. まとめ

HEX2OCT関数は、16進数を8進数に変換するための便利なツールであり、
デジタル分野や進数変換が必要な技術計算で活躍します。
places引数で表示桁数を調整できるため、表の整形やフォーマット調整にも役立ちます。

9. 対応バージョン

HEX2OCT関数は、Excel 2007以降のすべてのバージョンで使用可能です。
また、Microsoft 365 や Excel for Web にも対応しています。