EOMONTH関数 – 指定月数後または前の月末日を返す関数
1. 使い方と活用例
EOMONTH関数は、指定した開始日から指定した月数だけ前後した月末日を返す関数です。
月単位でのスケジュール計算や、締め日・請求日などの計算に広く利用されます。
2. 基本の書式
=EOMONTH(start_date, months)
3. 引数の説明
- start_date – 基準となる開始日を指定します。日付形式、文字列、またはセル参照で入力可能です。
- months – 基準日からの月数を指定します。正の値で未来の月、負の値で過去の月、0で同月末となります。
4. 使用シーン
- 請求書発行や支払日を月末ベースで計算する場合
- 月末締め処理を自動化したいとき
- 定期契約や更新スケジュールの月末計算
5. 応用のポイント
EOMONTH関数は、月初・月中に関係なく、その月の末日を基準に計算します。
months
に 0 を指定すると、start_date
の属する月の月末が返されます。
結果は日付形式で返されるため、他の関数と組み合わせて日数計算やフォーマット調整も可能です。
6. 具体例とその解説
=EOMONTH("2025/04/15", 0)
この式では、2025年4月15日を基準とし、その月(4月)の月末である「2025/04/30」を返します。
=EOMONTH("2025/04/15", 2)
この式では、2か月後の月末日である「2025/06/30」が返されます。
=EOMONTH("2025/04/15", -1)
この式では、1か月前の月末である「2025/03/31」が返されます。
7. 関連関数の紹介
- EDATE関数 – 指定月数前後の日付を返す関数(末日ではなく日付ベース)
- DATE関数 – 年・月・日を指定して日付を作成する関数
- DAY関数 – 日付から「日」の部分を取得する関数
- WORKDAY関数 – 指定日から営業日単位で日付を計算する関数
8. まとめ
EOMONTH関数は、基準日から指定月数後または前の月末日を簡単に取得できる便利な関数です。
会計処理やスケジュール管理、定期契約管理などで、月末基準の日付操作が必要な場面に最適です。
9. 対応バージョン
Excel 2007以降で使用可能です。
それ以前のバージョンでは Analysis ToolPak のアドインを有効にする必要があります。