EDATE関数 – 指定した月数だけ前または後の日付を返す関数
1. 使い方と活用例
EDATE関数は、指定した開始日から指定した月数だけ前または後ろの日付を返します。
ローンの返済予定日や契約更新日、月次処理など、月単位で日付を操作したい場面で非常に便利です。
2. 基本の書式
=EDATE(開始日, 月数)
3. 引数の説明
- 開始日 – 基準となる日付を指定します(シリアル値またはDATE関数で指定可能)。
- 月数 – 移動したい月数を指定します。
正の数で将来の日付、負の数で過去の日付を返します。
4. 使用シーン
- 毎月の請求書発行日や支払予定日の計算
- 契約更新日や定期的なイベント日を月単位で算出
- 月ごとの日付シフトを使った売上分析や比較
5. 応用のポイント
EDATE関数は、日付の「日」ではなく「月」を単位にシフトするため、
たとえば1月31日に1か月を加えると、2月28日(または29日)になります。
このように、月末調整も自動で行われる点が特徴です。
年をまたぐ計算も自動的に処理されます。
6. 具体例とその解説
=EDATE(DATE(2024, 1, 31), 1)
この式では、2024年1月31日から1か月後の日付を求めます。
2024年はうるう年なので、結果は 2024年2月29日 になります。
=EDATE("2025/04/04", -3)
この式では、2025年4月4日から3か月前の日付を返します。
結果は 2025年1月4日 です。
7. 関連関数の紹介
- EOMONTH関数 – 指定月数後の月末日を返す関数
- DATE関数 – 年・月・日を指定して日付を生成する関数
- TODAY関数 – 現在の日付を返す関数
- DATEDIF関数 – 2つの日付の差を単位付きで計算する関数
8. まとめ
EDATE関数は、月単位での日付計算を簡単かつ正確に行える関数です。
請求日、更新日、分析期間の計算など、ビジネスシーンでも非常に活用度が高い機能です。
DATE関数やEOMONTH関数と組み合わせることで、より柔軟な日付処理が可能となります。
9. 対応バージョン
EDATE関数は、Excel 2007以降で標準搭載されています。
Excel 2003以前では、「分析ツール(Analysis ToolPak)」のアドインを有効にする必要があります。