DEGREES関数 – ラジアンを度(°)に変換する関数
1. 使い方と活用例
DEGREES関数は、角度をラジアン(rad)から度(°)に変換するための関数です。
三角関数などで得られたラジアン値を、人に分かりやすい度数法で表示する際に活用されます。
数学、物理、工学、プログラミングなどで角度を扱う際に便利です。
2. 基本の書式
=DEGREES(angle)
3. 引数の説明
- angle – ラジアン単位の角度を指定します。数値または計算式、セル参照などを使えます。
4. 使用シーン
- 三角関数(SIN、COS、TANなど)の計算結果を度単位で表示したいとき
- ラジアンを用いた角度データを変換して視覚的にわかりやすくしたいとき
- ラジアンで角度を扱う他の関数(ATAN、ACOS、ASINなど)と組み合わせて度数で出力したいとき
5. 応用のポイント
ラジアンを度に変換する基本式は 度 = ラジアン × (180 / π)
であり、DEGREES関数はこれを内部で自動的に行っています。
逆に、度をラジアンに変換したい場合は RADIANS関数を使用します。
三角関数で得られた角度をユーザーにわかりやすい形式で表示するのに適しています。
6. 具体例とその解説
=DEGREES(PI()/2)
この式は、ラジアン π/2 を度に変換します。
結果は 90° になります。
=DEGREES(ATAN(1))
この式は、tan(θ) = 1 の逆正接の角度(ラジアン)を度に変換します。
ATAN(1) は π/4 なので、結果は 45° になります。
7. 関連関数の紹介
- RADIANS関数 – 度をラジアンに変換する関数
- SIN関数 – ラジアンを使って正弦(サイン)を返す関数
- ATAN関数 – ラジアンで逆正接を返す関数
- ACOS関数 – ラジアンで逆余弦を返す関数
8. まとめ
DEGREES関数は、三角関数や逆三角関数の結果を人にわかりやすい角度(度)で表示したいときに欠かせない関数です。
三角演算を多用する数式の補助として、また可視化や解釈の補助として非常に役立ちます。
RADIANS関数と併用することで、ラジアンと度の双方向変換が容易に行えます。
9. 対応バージョン
Excel 2003以降のすべてのバージョンで使用可能です。