DEC2OCT関数 – エンジニアリング

DEC2OCT関数 – 10進数を8進数に変換する関数


1. 使い方と活用例

DEC2OCT関数は、指定された10進数(Decimal)を8進数(Octal)に変換して返します。
コンピュータサイエンスやデジタル回路設計における基数変換、データ表現の変換などに使用されます。

2. 基本の書式

=DEC2OCT(数値, [桁数])

3. 引数の説明

  • 数値 – 変換する10進数の整数を指定します。-512〜511の範囲の整数である必要があります。
  • 桁数 – 返される8進数の最小桁数を指定します(省略可能)。指定された桁数より短い場合は、前にゼロが追加されます。

4. 使用シーン

  • 10進数から8進数への変換を要するプログラミング演習
  • デジタル機器や制御系での基数変換
  • 桁数をそろえたフォーマットでの数値表示

5. 応用のポイント

桁数を指定することで、出力結果の桁揃えが可能になります。
たとえば3桁を指定した場合、「10」は「012」と表示されます。
数値が負の場合、内部的には2の補数表現に基づいて8進数に変換されます。

6. 具体例とその解説

=DEC2OCT(58)

この式では、10進数の「58」を8進数に変換します。
結果は「72」となります(8進数の7×8 + 2 = 58)。

=DEC2OCT(10, 3)

この式では、10進数「10」を8進数で3桁の形式にして返します。
結果は「012」となり、桁揃えが行われています。

7. 関連関数の紹介

8. まとめ

DEC2OCT関数は、10進数から8進数への変換を簡単に行える便利な関数です。
基数変換を行う他の関数と組み合わせることで、さまざまな形式でのデータ表現が可能になります。
特に数値の桁数調整や補数表現への理解を深めるためにも有用です。

9. 対応バージョン

DEC2OCT関数は、Excel 2003以降のすべてのバージョンで使用可能です。
関数は「エンジニアリング」関数カテゴリに分類されます。